どくしょ。vol.2

まっちゃんです。
最近の気温がちょうどよくて、ずっとこれぐらいがいいのにと思ってます。

さて今週の『どくしょ。』はどうしようと考えていたのですが、
せっかくなので“〆チョク”3人組の1人、夫の池ちゃんに「お勧めの本はある?」と聞いてみました。
「森見登美彦の『美女と竹林』はどう?」とのことだったので、彼の本棚から引っ張り出して読んでみました。

美女?と竹林?なんぞ?

この本は、作者である森見登美彦さんが「これからの時代は多角的経営だ!目指せ竹林経営者!」という謎モチベで、知り合いのお宅の手付かずの竹林を整備することを目標に頑張って竹林伐採活動を行なっていくことを主としたエッセイ集。

と言っても328ページにわたる本書の中で竹林伐採をした話は5回ぐらいしか出てこず、内容の半分以上が森見さんの交友関係や執筆活動、壮大な妄想の話だ。竹林伐採でムキムキになって筋肉作家『マッスル・トミー』になるという宣言や、竹林経営でMBC(モリミ・バンブー・カンパニー)を発足し、さらに衰退していく謎の妄想の下りで池ちゃんが森見さんファンだという理由がわかった気がする。なんか終始、真面目にふざけている文章なのだ。

最終的に素敵な竹林が仕上がったのかどうかは書かれていないため定かではないが、妄想が面白かったからそれでいいか。「美女=竹林」という乱暴な方程式は、私にはよくわからなかったけど面白い思考を覗かせてもらった気分。お勧めありがとう池ちゃん!

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