そこにリアルはあるかい?オンラインイベント「屋久島ナイト」から考える本当のリアルの在り処
2020年4月25日から開催し続けてきた、オンライン版「屋久島ナイト」の第4回が、満員御礼にて、今宵も無事に終了した。ホストメンバーが新体制になって初めての開催でした。
オンラインでの妄想ツアーのガイドでしたが、堂々と「屋久島町公認ガイド」のささっちょとして、白谷雲水峡をご案内してきました(笑)
イベント&反省会を終えて、居間でビールを飲みながら、たまたまテレビ番組「マツコ会議」を見ていたら、テレビは全く見ないという高校生が登場。
そして、マツコ・デラックスさんが発した言葉。
「もう私たちにリアルはない」
テレビは、リアルを作る装置だったのに、この高校生は、私に会うのは2年ぶりなのね(※その高校生は、テレビのない生活をして2年以上が経っていた)と寂しげにつぶやいた。
今回のオンラインイベント「屋久島ナイト」の最後に、参加者の方々がそれぞれ参加して想ったことや感じたことをお話してくれた。
オンラインではあってもリアルタイムで会ったり、会話をすることで屋久島の今であったり、人柄が伝わった。もう知っている人ができたので、屋久島へ行こう!という気持ちが湧いてきた、今回お会いしたホストの方の体験全てに参加したいから長い休みを取ろうと思う、などなど嬉しい言葉をたくさん頂いた。
そして、”こちらを想ってくれる方々とつながれた”というリアルが、この場には間違いなくあったと画面越しから胸を熱くした。
一方で、実際に自然フィールドを案内する時に、その場に、果たしてリアルはあるのか?という疑問が沸々と湧いてきた。
屋久島に素晴らしい自然があるのは疑いようのない事実だが、ガイドとして、それをお見せする、届けるだけでいいのだろうか?果たしてそれはリアルなのだろうか?
お客さんが行きたいから、お客さんが求めているからを理由に、どこかリアルとは遠い世界へ行ってしまってはいないかい?と自分に問わずにいられない。
自分が本当に届けたいメッセージは何のか?もっと真摯にそのことに向き合っていかないといけないのかもしれない。
オフラインだろうと、オンラインだろうと、イベントをひとつ作るというのは、想像以上の労力が必要だ。でも、それを労力と考えるか、楽しみと考えるか、すべては自分次第。そして、それは、決して一人ではできない。仲間が必要だ。
今、第5回のイベントについて考えを巡らさずにはいられないのは、
・屋久島を想ってくれる方々とつながる場として
・屋久島を想う、業種を越えた仲間と分かり合える場として
「屋久島ナイト」という場を残していきたいと思うからだ。
お金にならないからという人がいる、冷めた目で見ている人がいる、でもね…という人がいる。
そういう仲間にこそ、このイベントに加わってほしい。きっとそこには、今まで見たことのないリアルがあるから。僕らが参加者の方々に何かを提供しているのではない。僕らがこの道を歩く勇気をもらっていると気づくから。
嵐の夜に@屋久島にて
世界遺産の島で奮闘中!!よろしければ、応援よろしくお願いしますm(_ _)m