気になるニュース第二弾的ななにか

 今月のお題は「フリー」ということなので、先月のお題「気になるニュース」の第二弾。
 日課であるネットサーフィンをしていたところ、先日桂ざこばさんが逝去されたニュースを発見した。 関西出身の私としては、昔からテレビでおなじみの顔がまた一人亡くなってしまい、大変悲しい気持ちになった。
最近関西大御所の訃報が相次いでいる。 坂田としおさん・今くるよさんなど小さい頃からいつもテレビの中から笑いを届けてきてくれた方たちがまたいなくなった。 小学生の頃の土曜のお昼、その当時はまだ土曜日に学校が半ドンであったため、4時間目が終わると急いで家に帰り、吉本新喜劇を観ながら昼食の焼きそばを食べるのが楽しみであった。 いつか吉本興業に入って新喜劇にでたい、きれいなスーツを着て漫才をしてみたいと思いながら昼食を頬張っていた、根暗な少年であった。
 特にショッキングだったのがキダタローさんの訃報だった。 「浪速のモーツアルト」ことキダタローさん。 CMから流れてくるメロディーライン、関西人の耳にスッと入ってくるあのフレーズもすべてキダタローさんの作品だということは後に調べてわかったものも多い。 小学校の登下校で口ずさむ鼻歌はいつもキダタローさんの楽曲だったといっても過言ではないだろう。 クラスが静まり返った時、誰かが唐突に歌い始める歌もキダタローさんの歌だった。 探偵ナイトスクープ名誉顧問で時に愛のある厳しい語り草ももう聞けないと思うと残念でならない。
 私自身40代になり、幼少期にテレビで観てきた大スターたちは皆私と同じく年齢を重ねている。 時代の流れというものはどうあがいても来てしまうもので、そういった訃報を見るたび当時の思い出がよみがえってくる。 町工場の排気で黄色味かかった空の色、油まみれの道路、100円あれば豪遊できた駄菓子屋、夕飯時に迎えに来てくれるばあちゃん、今日別れてもまた明日には会える友達。 そんなこんなを色々思い出させてくれる、少し寂しくて、感慨深いニュースであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?