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コミック・ワードに煽られる

 『花とゆめ』の創刊時の記憶がある年齢だが、同年齢の友達と比べて、あまり漫画を読まずに今に至る。
 一昨年、漫画アプリをダウンロードしたのをきっかけに、マンガにハマった。
 専ら“無料”の回を読んで、結末を読まぬまま次の無料作品へ乗り替えるのだが、たまに、“購入”して続きを読むことがある。最初の購入作品は『宇宙兄弟』。
 最新話まで大人買い、何度も繰り返し読んだ。
 次が『SPY×FAMILY』で、『ミワさんなりすます』、『部長と社畜の恋はもどかしい』、他。
 ほとんどが完結しておらず、楽しみは続く。
 購入してまで読む作品には“ハマる”セリフやワードがあって、それは金言のような、ためになる言葉ではないのだが、脳内でリピートされ、なぜだか私を励ましてくれる。いや、“アゲて”くれる。

 例えば、『ミワさんなりすます』の「でも、やるんだよ。」。
主人公・ミワさんが愛してやまない国際的俳優・八海崇の出演映画でのセリフ。勤務先で山積みの仕事を前にして何度脳内再生させたことか。ミワさんを知る前の私なら、山積みの前でまずは山積みさせた原因(誰が?何で?)を追求してからでないと山積みに取り掛かれなかった。でも、ミワさんを知ってからは、脳内で八海崇の声が響く。「でも、やるんだよ。」。そして、リピートする。「でも、やるんだよ。」その声に促されて山積みを取り崩しながら、原因追求を始める。独り言で。周りにも聞こえてるけど。手を動かしながら文句を言う。私にとっては大きな変化だ。
(それより、八海崇って、どんな声だよ?)

 『SPY×FAMILY』では、ロイドとヨルさんが結婚を決めるシーンの
「アホでよかった〜。」
 (これに関しては使い方の実例は記さない。自分の傲慢さを再確認するだけだから。)

 『部長と社畜〜』にはこの手のワードが多すぎて、まだまだ使いこなせていないのが正直なところ。今時の若い人たちの使ってる言葉って、むずかしい。けど、なんか面白い。  
 最初に引っかかったのは、「スーパーダーリン」。定時で帰る堤司部長のことを恋人(のちに妻となる)の社畜・まるちゃんが脳内でそう叫ぶ。こんなに直接的な表現って、あったかなー?これまでに。
 シンプルで、肯定感、言い切り感が半端ない。ま、私が使うことはないが。
(実際にスーパーなダーリンが存在するかどうかもさておかなくてはならない。)
 他にも、“そゆこと”(そういうこと)、“嬉死〜”(うれしいの最上級⁈)、“コンプラ守護神”(これはー、わかるけどー、なかなか実在しないよね〜。)など、など。
 職場のシーンでのカタカナ語が略されているのかどうかも、もうわからなくなっていて、それが物語のスピード感を加速させて、癖になる。

 ハマった元祖・『宇宙兄弟』は、金言の宝島なので、私的コミック・ワードは見当たらなかった。ワードより音(⁈)のほうが、“アガる”かもしれない。(擬音が多いのよ〜)
月への打ち上げまでの一連の“音”の流れは、たまりません!
 
 上記作品はどれも未完なので、まだまだ引っ掛かりワードが出てくること間違いなし。
 
 頑張ります!

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