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サイトUIの履歴を追いかけてみた〜doda登録フォーム編〜

URLを入力するとそのサイトのインターネットアーカイブを見ることができるWayback Machineというサービスを使って、これまでdodaのトップ画面と検索画面、検索結果一覧画面の変遷を見てみましたが、今回は同じくdodaの登録フォーム画面に焦点を絞って変遷を辿ってみました。

まずはDODAとしてサービスを開始した2007年から2021年までの登録フォームを並べてみました。
今回は重複している年もこれまで以上にあったため、重複部分は割愛しています。

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ざっと見渡すと大きく変更があるタイミングと少しずつ変更を加えられているタイミングがあることがわかりました。

期間を区切って詳細を見ていきます。

2007年〜2013年

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〜2010年
データが取れなかったこともあり一番最初は2010年のフォームになります。
ロゴやデザインのテイストを見る限り2010年以前もこちらのフォームが使われていたのかもしれません。

2011年
個人プロフィール項目とサービス登録項目に分かれて表示されるようになり、ぐっと見やすくなりました。

また、登録内容として現在の職種欄がなくなっていました。

登録ボタンの色もオレンジから緑色に変わっていましたが、こちらは全体のサイトデザインのテイストに合わせた変更のようです。

2012年〜2013年
前年度まではフォームの最後でチェックする形のみでしたが、入り口から分かれるようになり「会員登録」と「転職支援サービスへの申し込み」それぞれの画面ができていました。

2014年〜2017年

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2014年
個人プロフィールに現住所、携帯電話番号が追加され、新たに学歴・語学力、職務経歴、希望条件についての項目も追加されました。

一方で会員ID・パスワード登録の項目にあった秘密の質問の登録がなくなっていました。

2015年
サイト全体のデザインテイストに合わせてか全体的にデザインが変わっており、新たにどの状態なのかが分かりやすくするためか画面上部にステッパーが表示されるようになっていました。

各項目の見出しに「必須項目あり」というラベルがつき、どこが入力必須なのかがぱっと見てより分かりやすくなるような工夫がされています。

また、これまで一番最後にあった会員ID・パスワードの項目が個人プロフィールのすぐ下に配置されるようになり、職務経歴の項目が勤務状況、転職回数を入力する「職務経歴」と勤め先や年収などを入力する「直近の職務経歴」の2つに分かれていました。

会員登録ボタンも未入力項目があると「未記入の項目があります」というテキストが表示されるようになり、未入力があることがより分かりやすくなっていました。

2016年〜2017年
現住所欄が全て必須になっていたものが任意と必須に分かれてそれぞれにラベルがつくようになっていました。

また、学歴・語学力の項目から学校名・学部名・学科名がデフォルト表示からなくなり、語学力についてもなくなっていました。

さらに希望条件欄からは希望転職時期がなくなり自由記入欄のみになっていました。

2018年〜2021年

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2018年〜2019年
2018年からは1ページでの入力ではなく項目ごとにページ遷移する形に大きく変わり、会員登録と転職支援サービスへの登録もひとつになりました。
利用する求職者のモバイル利用が増えてきてモバイルで登録しやすくするための変更かもしれません。

2020年〜2021年
大きな変更はありませんが細かい変更がいくつかありました。

誕生年
毎年18歳が一番下になるように表示されているようです。

性別
「選択しない」という選択肢が増えていました。
日本でもジェンダーについて話題が増えてきたタイミングで追加されたのかもしれません。

ご連絡先(携帯電話番号)
なぜ登録が必要なのかといった問い合わせがあったのか利用用途の注釈が追加されていました。

メールアドレス・パスワード
パスワードの文字数上限が12文字から50文字に変更されていました。
なかなか見ない文字数ですがより複雑なパスワード設定をしたいという要望があったのかもしれません。

勤務先会社名
入力した企業からは情報が閲覧できないという自動ブロックのメッセージ追加されました。
勤務先を入力する必要性を明記することできちんと正しい情報を入力してもらうようにしたのかもしれません。

年収
「次で最後の項目です」というテキストが追加されていました。
結構なステップを踏むようになったためいつ終わるかわからないという不安を払拭するためかもしれません。

まとめ

これまで見てきたページに比べると登録フォームの更新頻度は高くないようですが、より求職者の要望にあった求人を提供するするために必要な情報や時代にあった回答内容などを反映している様子が伺えました。

トップ画面、検索画面、検索結果一覧画面、登録フォームそれぞれの変遷を見てみましたが、トップはその時のデザインの流行なども取り入れつつ少なくとも年に1回は変更があるものの、それ以外のページは必要に応じて適宜更新がされていることが分かりました。

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こちらの画像はWayback Machineの画面ですが、黒い棒グラフは各年の更新頻度になります。これだけ見ても1年の間でもかなり定期的に更新されていることが分かります。

求人サイトは公開して終わりというものではなく、常にユーザーの動向などを見つつ、サービス向上のための改善が必要なのかもしれません。


最後に…
弊社のデザイン部メンバーがデザインに関するnoteを発信しています。
よければ覗いてみてください👀


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