なんだか少し寂しくなった話
暑いです!
連日35℃超え。
もぁぁぁぁ~っとした暑さに、少し動くだけで汗だくになる毎日。
こんな暑さの日、祖母は「いきいきごんぼ」とよく言っていた。
息も絶え絶え・今にも死にそう・・・っていう播州弁。
ある日、息子からLINEが来た。
「要らない着物はないでしょうか?」
どういうことか詳しく聞いてみたら、お化け屋敷をするのに使うとのこと。
おばぁちゃんの着物があるだろうから、聞いてあげると返事をして母に聞いてみたら「この前要らんか?って聞いたら、要らんって言うから捨てた」とのこと。
そうだった。大量の浴衣や着物や羽織があったけれど、祖母とはサイズが合わない上に、祖母の日常着物はリメイクにも使えなさそうだったので要らないと返事したんだった。
タイミングが悪かった・・・。
当てが外れたので、自分の着物をごそごそ。
そしたら出てきた。
着物熱が高じていた時に、要らない反物で縫う練習をした単衣。
小花の着物は、多分天神さんで買ったものだと思う。
お役に立つならと洗ってアイロンをかけて送った。
昔 近所の神社の秋祭りの時にお化け屋敷があって子供たちと入ったことがあった。
でもいつの間にか姿を消してしまった。
懐かしいな。
近所のおじいさんが祖母の時からお付き合いがあって、私たちの引っ越しの時にも色々と気にかけてくださって、ちょくちょく声を掛けてくださっていた。
この前、畑にいたら、おじいさんが声を掛けてくれて「耕運機要らないか?」と言う。
自分は年をとって、畑が出来なくなったからもう使わないんだと。
おじいさんのお友達が軽トラで運んできてくださって、お礼の品を持ってお宅に伺うと、かつての畑は息子さんのゴルフの練習場になっていた。
お隣のおじいさんは、毎年米を作っていたけれど、もうやめて土地を売ってしまうという。
田んぼが広がっていたこの地域も、どんどん家が建ち人口が増えている。
新しい家に囲まれてぽつんと田んぼがあると、うるさくて臭いと苦情がでるらしい。
時代と共に変わっていくのは仕方ないとして、なんだか少し寂しくなった話でした。
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