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ぬか漬けの本当の味って?(主婦目線コラム

今でこそ小慣れた感じでほぼ毎日ぬか漬けを食べているけれど。
実はこれまでぬか漬けを体験する機会がまるでなかった。
実家の母は生前、らっきょや梅干しは漬けていたものの、苦手だったのかぬか漬けはやってなかったし、スーパーで浅漬けや奈良漬けは見かけても、ぬか漬けは見たこともない。そもそも売っているものなのか、わたしが気づいていないだけなのか?

ところが昨春(2020年3月)。
いま現在も参加しているサリーズレシピでぬか漬けはマストとなった。始めた時期や、毎日触れて、ぬかを育てる時間がだんだんにストレスとなり、一度はこっそり断念した。
けれどもその後、サリー(杉山佐保里)さんの、ある企画によってわたしのぬか漬け熱が再熱し(2021年6月)、それはいま現在も続いている。

きゅうり、人参、大根、ゆで卵、茄子、アボカド、長芋。ビーツなどという初めて触れる野菜などにも挑戦した。
さまざまな乳酸菌が棲み、身体を温め、腸内環境を整えるに素晴らしい発酵食品。これからもずっと続けて行きたいと思っている。

ぬか漬けブツ001

しかし。
基本的な問題があることをごまかしながらぬか漬けを続けている。ということをここで白状する。それは。
「ぬか漬けの、本当の味がどういったものなのかわからない」ということ。そもそも漬物そのものがずっと苦手だった。朝食ビュッフェの和食コーナーにもし漬物があったとしても、絶対にいただかない。もしかすると存在すら今まで気づかないままだったのかもしれない。浅漬けや奈良漬けは食べる機会があって味を知っていても、ぬか漬けの味は、どういったものなのか、正直わからない。
さらにぬか漬けは家庭によって、日によって味が変わるそう。野菜の種類や漬けた日数、ぬかの状態によって簡単に味が変わってしまうらしい。
独特の酸味も加わるため、モノによっては「あれ、これ大丈夫なの?」的なものもあったりして。
そしていつもこんな…ものなのか? …な? と迷いつつ食べ終える。

かろうじて夫がぬか漬けを漬けていた経験がある(結構衝撃的だった)のだけれど、きゅうりを食べては「うーん、これはもうちょっとかな」とか「今日は全く浸かってないね」などと意見する割には「うまい!」という反応はいまいち示さないのでやっぱり正解がわからない。
一体ぬか漬けの味はこれで正しいのだろうか? と思いながらも今日もぬか漬けを漬ける。

ぬか漬けいらすとアウトライン茶


おもてなしごはんのお供として、自分の漬けたぬか漬けを提供する機会があったとしても、全くもって自信はないけれども、ぬか漬け用のホーロー容器や「茄子鉄✳︎」なども購入し、歩き始めたこの2ヶ月。
「うちのぬか漬けがねぇ…」などと人に紹介できるようになる日を楽しみに、今日もぬか漬けの味がはっきりわからぬままぬかを漬けるのだ。

ぬか漬けブツ002

✳︎茄子鉄↑
茄子を漬けるときに一緒にいれる南部鉄器。
鉄分により、茄子が色鮮やかに仕上がるもの。


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