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イラストレーターにイラストを依頼すると料金はどれくらいかかるの?

イラストの料金問題。
これは本当に色々なところで論議されており、時折大論争に発展する場合もあるようですよね。正直正しい答えなどないに等しいと考えられます。

ここで書く内容はあくまでもわたし個人の考えであって、全てのイラストレーターの方に当てはまるものでは決してありません。

わたしも以前はホームページに料金表を入れておりました。が、しばらくしてから消しました。
それは何故か。

イラスト料金は大まかな料金設定はできるけど、その都度変動することが多々あるため。そしてそれは、進行中にも変化するものであり、時にトラブルと化する可能性も高いことから。

これらが理由です。

作業時間。
締め切り期間。
仕上がりの書き込み具合。
そしてイラストが使われる媒体。

料金設定の対象となるものは様々ですし、それを決定する受注側、そして依頼主の会社規定や思いもそれぞれありますものね。

とはいえ出版系では20年ほど前からいま現在まで、基本的には料金設定にあまり変化はないように感じています。

主に取引先の多い一般女性誌を例にとりざっくりしたところで書くとすれば

【イラストカット10センチ四方サイズ】
1色(モノクロ)
  →3000〜5000円。
2色以上(カラー)
  →5000円〜10000円。


一般女性誌を例にとりましたが、これが医療、建設、介護など、特定の内容を扱う専門誌になってくるとまた料金が変わってくる可能性もありますが。

そして料金設定を考えるとき、一番たいせつにしておきたいと思うのは、ここまで来ることができた自分自身に対して、どれだけの対価を渡してあげられるか。この想いがとても大事なのでは思っています。

「絵を描いてください」と紙を渡され30秒で描いたピカソ。「100万ドルです」と言われ驚いたという女性の話は、アートに対する人々の意識の低さを表したとも言えるあまりにも有名な話。

ささっと描くことができるのはこれまでの自分の歴史が物語ります。そこに到達するまでに費やした全て。自分自身への敬意はもっと、主張してあげてもいいと思うんです。

残念な気持ちにならないためにも、双方の理解がとても重要だと感じますね。

イラストレーターに限らず、誰しもが簡単に今の現状を作れたわけでは決してありません。それぞれが今よりももっと向上していくために、自分自身をも大切にしてあげる。こうすることでより良い結果を生むのではないかなとしみじみ思っています。

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