家族になりました。
偶然の出会いといいますか、いや必然かもしれません。
台風が来る数日前から家族が増えました。
必然と言ったのも実はこの子に出会う1週間前に、大怪我で瀕死の野良猫を妻と共に近くの動物病院に運び込みました。ご近所猫と申しますか、よく目にしていて声を掛けたりしていた子が、もう息絶え絶えの状態。
助かるか?今後どうするか?そんな事考えてる余裕もなく、とにかく病院へ行かなきゃ!そんな感じ。
先生曰く生死は五分五分、いやもっと悪い。そして1番の問題はこの子をこの後どうするか?治療するのか?治療費は?助かったらどうするのか?長期の治療が必要なのでまた野良猫として生きていくのは困難だと。
妻とはもう覚悟を決めて向き合おうと話していたので、助かったら引き取る事を伝え、(そんな無尽蔵にお金を出せる余裕もないので)治療費の概算を出してもらい、野良猫なので!という先生の配慮もあり、出来る限りの治療をしようという方向になり、しばらくは入院治療。
1日、2日、3日と小康状態。少しずつ回復している様にも見えますが、そうでもない様にも見えます。ただこの子はとにかく目が生きたい!と訴えている様に見えました。だからその目ヂカラを信じるというか、病院のみんなもそんな気持ちで見守ってくれていた様です。みんなで一生懸命この子を助けようと頑張りましたが、4日目の朝、息をひきとりました。
もう助かる事を前提に色々考えていたので、キャリーバックは用意したし、トイレシートも買ってたし、、、もう既に家族になっていたのだと思います。ショックで体中の力が抜けた状態。妻も娘二人も同じ感じだっと思います。
その子を病院から連れて帰り、次の日に簡単な火葬をしてもらいお別れをしました。
それから1週間後、一生懸命良くして頂いた病院へと妻と娘達がお礼に伺うと、ちょっと待ってください!という言葉の後、この子が現れたそうです。
ダンボールに入れられて捨てられていたのか?野良猫を誰かがダンボールに入れてくれていたのか?それはわかりませんが、病院に持ち込まれ保護されていて里親を探していますと!きっと島野家ならこの子を任せられるのではと連絡をしようとしていたそのタイミングだったそうです。
そして迷いもありましたが、きっとこれは亡くなったあの子が巡り会わせてくれたんだ!という家族全員の壮大な思い込みにより、出会って数時間後家族会議を経て、引き取る事になりました。
まだ生後1〜2ヶ月位の男の子。約20年ぶりの子猫のお世話です。
トイレのしつけから、ミルクの時間、遊びの時間。家族総出で毎日賑やかになりました。
これからこんな感じでこの子を中心に笑いの絶えない日々になるのだろうな!楽しみだし、大変だろうし。
8匹の猫と同居していた経験がこれから大いに役に立つなと。この子が20歳になる頃には僕はもうかなりの老人だな。一緒に長生きしなきゃな!と。
そんなこんなで台風が来ても避難する事は考えられなかった訳ですが、我が家は大きな被害もなく、避難の必要もなかったので運が良かったなと。
名前は「むぎ」
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