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切手と戦争

切手と戦争 (もうひとつの昭和戦史)内藤陽介著 新潮新書刊

20年前に刊行された書籍である。
郵便資料即ちポスタルメディアの歴史的変遷を通して、国内外の諸事情を考察するのは現実的状況を俯瞰するのに有用な
事だと思っている。時代背景に即して、戦時中は国家のプロパガンダ、特に我国は当時国威発揚と検閲による、国民統制の色彩が強い。
現代では死滅した軍事郵便とか検閲は暗部を晒してしまっている。
同盟国や友好国のシンボルを切手の絵柄にしたりするのは、今日現在でも権威主義国で数多く見受けられる
例えば、クーデター革命などで失脚した国王や政治指導者などを模した紙幣、通貨また切手は2度と絵柄として使われない、ある意味希少的価値もある。紙幣通貨はその経路が追跡出来ないのに対して、切手は消印と云う、日付と投函場所が確認可能なので非常に有意義な経路を追える証拠物件と云うことになるのだ。
この書籍は切手を通じて戦争と云う
負の歴史を考える意味で重要性があると思う。
#内藤陽介
#切手と戦争

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