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写真展を開催しよう

写真を撮っている人なら、写真展会場に足を運んだことがある人もいるでしょう。美術館やギャラリー、そのほかいろいろな会場で写真が展示されています。まだ行ったことがない人はぜひ足を運んでみてください。きっと何か刺激を受けると思います。

初めて見た写真展

私は、写真をはじめて間もない2010年、たまたま出張で東京に行った時に、銀座キヤノンギャラリーを訪れました。どんな写真が展示されているのかも知らず、表の写真を見ると、どうやら猫の写真のようでした。正直あまり興味はありませんでしたが、せっかく来たんだからと思い中に入りました。そして写真を見ると衝撃を受けました。猫の写真といえば、可愛いふわふわの猫を想像していましたが、今まで見た猫の写真とはまるで違っていました。生きる力、生と死がひしひしと表現され、その中から撮影者による温かい眼差しが伝わってきました。星野俊光さんの「東京湾岸のねこたち」です。写真の力を思い知らされた瞬間です。この写真展をきっかけに、私の写真に対する思いが大きく変わりました。

「自分も写真展を開催したい」
そんな衝動が止まらなくなりました。

それから1年半後にエプサイト、さらに3年後にコニカミノルタプラザで写真展を開催させていただくことができました。私が「東京湾岸のねこたち」で受けたような感動を届けれたかどうかはわかりませんが、私自身写真展を開催したことでたくさんの方から感動をいただきました。

写真展は楽しいです。音楽でいうライブです。見てくださった人からダイレクトに反応をいただけます。写真をやっている人なら、まずは写真展会場に足を運び、そして自分でも開催することをお勧めします。

写真を撮っていると、撮った写真を誰かに見てもらいたいという欲求が出てきます。そのためSNSではたくさんの写真が投稿されています。写真展も特別な人がするものではなく、誰にだってできます。写真を通して繋がりができ、感動を共有することができます。また自分の写真をじっくり見つめ直す機会にもなります。

写真展を開催する方法

写真展を開催したいという気持ちがあれば、開催する方法はいくらでもあります。大きな会場で展示するだけが写真展ではありません。私は今まで、カフェ、病院、道の駅、銀行、図書館、お好み焼き屋さんなどなど、あらゆる場所で展示をさせていただきました。そうしていると、「うちでも展示して欲しい」という声がかかることもあります。友達何人かで会場を借りてグループ展をするのも良いでしょう。写真でライブを開催する感覚です。


写真展を開催するメリット

地元にあるカフェでは、店内に1点の展示ですが、10年以上季節ごとに入れ替えながら展示を続けさせていただいています。普段はお客さんのいない時間を狙って写真を入れ替えに行くのですが、先日たまたまお客さんがいらしてお話をさせていただきました。「ここの写真、いつもあなたが入れ替えているんですか?もしかして写真を撮っている人ですか?私は写真が見たくてこのカフェに通っています。」そう話してくれました。ありがたいお言葉です。そんな感想をいただけるから展示はやめられません。

また、メーカー系のギャラリーで写真展を開催すると、何しろたくさんの人が足を運んでくださいます。その中には仕事として写真を探している人やコレクションとして写真を探している人もいます。自分の写真に価値がつくのです。写真展会場を運営しているメーカー様から「見本として写真を使わせてもらいたい」、大手企業様から「毎月発行される新聞の表紙に使わせて欲しい」、個人の方から「展示している写真を購入したい」そんなお言葉をいただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そして展示することによって、その作品に区切りがつき、新たなテーマへと進むことができます。

写真展は、パワーと費用を使いますが、その見返りは十分すぎるほどあります。


まずは、知り合いの店や地元の飲食店に、1点だけ写真を展示させてもらうことから始めてはいかがでしょうか。写真を展示することによって、きっと写真に対する考え方や周りの環境が変わります。


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