#13 成長するためには井戸から出て大海を知れ
こんにちは、夫婦でダンススタジオを営むシマムラ(妻)です。
昨日、他人とは比べず "昨日の自分" と比べよう、という話をしたけど、ちょっと矛盾することを言います。
他人と比べないとわからないこともある。
それは、自分の位置。
自分の実力や経験は、その分野のなかでどれくらいのレベルにあるのか。
重要なのは、"身近な周辺" で比べるのではなく、"身近な範囲を超えた周辺" と比べること。
同じフィールドで本当にたくさんの人が切磋琢磨するなか、自分はどのあたりに位置していて、次に目指すべきは、そして1年後、3年後に目指すべきどのあたりなのか。
自分のまだ知らぬスゴい人がすんごいたくさんいることを、早めに知るべきだ。
そうしないと、目指すべきところがいつまでたっても高まらない。
◾︎自分の "現在位置"は比較でしかわからない
通知表で、絶対評価と相対評価ってありますよね。
絶対評価は他の出来栄えは関係なく、一定の指標に基づいたその子個人の評価。
相対評価は他の生徒たちのなかの上位10%なら「よくできる」みたいな、集団の出来栄えによって自分の評価も変化するもの。
わたしは「1日1%成長しよう!」と言ってるけれど、この自己成長は絶対評価。
昨日の自分が基準で、周囲の出来栄えは関係ない。
一方で、その分野の中で自分はどの位置にいて、どれくらいのレベルなのか、は相対評価。
まわりの出来栄えあっての、自分の現在位置の把握だ。
基本的には絶対評価をしながら昨日の自分をライバルとして自己成長を進めればいいけれど、たまには相対評価で自分の現在位置を知ることも大事。
そして、相対評価は通知表みたいに "学校" みたいな身近で狭い集団でやってはダメだ。
自分のテリトリーが今、学校や習い事のスクール、住んでいる街、あたりであれば、もっとエリアを広げよう。
世田谷区ではなく、東京。
東京ではなく、関東。
関東ではなく、全国。
と。
また、エリアではなく年代で広げて見てみるのもいい。
小3なら、小学生高学年。
中学生なら、大人も含めて。
とかね。
ともかく、自分の知らないところにまだまだスゴいヤツがわんさかいることは、知っておいた方がいい。
その視点で比べないと、相対評価したところで井の中の蛙になってしまい、現状に満足してしまうから。
◾︎現在位置を知る方法
わんさかいるスゴいヤツを目の当たりにして井戸から大海へ出るために、なじみの街を出よう。
例えばダンス。
同じクラス内やスタジオ内でしか、他の子のダンスやショーケースを見ることがなければ、いろんなスタジオが参加するイベントステージを見に行こう。
そういった街が開催するイベントステージを見慣れているなら、もう少し大きなダンスコンテストを見に都心へ出よう。
外に出るほど、自分のスタジオの、自分の街のレベルが相対的に実感できるから。
もちろん、SNSで見るのもいいんだけど、ダンスもサッカーもフィギュアスケートも、どんなスポーツもやっぱりライブは別モノだ。
スマホの画面を通して見るのとは違うダイナミック感を、ライブでは感じられる。
一流を見られれば経験としては最高だけれど、相対評価をするために行くなら一流じゃなくていい。
小学生のトップクラスが集まる関東大会とかにだって、たいそうスゴいヤツがうじゃうしゃいるから、現在位置を知るにはむしろちょうどいい。
さ、たんまりもらったお年玉、今年はLIVEに使うっていうのは、いかがだろう。