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アンサング•シンデレラ1話を観て。

石原さとみさん主演のドラマ「アンサング・シンデレラ」の1話を観た。よく分からないが、本当によく分からないが、よく泣いた。

少しネタバレ要素あります。そして随所で呼び捨ててます、すみません、、。

私は医療機関で働いている。多分世の中の皆さんが「医療機関勤務」と聞いて思いつく職種ではなく地味目なやつです。
医療事務って知ってますか?クリニックや病院の受付にいるあの人たちです。医療費の請求業務もやってたりします。
私は町医者的な小規模のクリニック勤務なので病院薬剤師って言う仕事はあまり身近ではないし、そもそも薬剤師さんとは全く違う立場ではあるけれども、ドクターの配下で働いているという部分で共感しまくったのだ。

石原さとみさん演じる病院薬剤師の葵みどりがドラマ冒頭からドクターに「薬剤師さん」と呼ばれていて、そこからもう感情移入しまくっていた。誰もそれには触れないんだけど、私の気持ちは「おいおい石原さとみには名前あんねん!名前で呼べや!医者も薬剤師も同じようにプライド持って仕事してんねん!上下なんて無いねん!同じ人間じゃ!」だった。私たち医療事務員はよく「事務さん」って呼ばれる。私名前ありますよ?

しかもドクターの処方ミスに対しての疑義照会では、ミスったのにも関わらずドクターの態度は横柄で最低だった。私までイラッとして「そもそもランソプラゾール分3って産科医とは言えありえんぞ、電カル(電子カルテのこと)ちゃうんか!登録しとけ!そんでこっちは気難しいお前に気遣ってタイミング考えつつ聞いとんねん!そもそもミスったのお前やろ!食事中に来るな?ミスらんければ来ぃへんわ!石原さとみが気付かんかったら間違ったまま患者さん飲んどったかもやんかー!そこはありがとうやろ!てかごめんくらい言え!」ってプンスカしつつ分かりみ〜〜〜〜!だった。
一応誤解なき様言っておくと、私の勤務先のドクターは横柄ではないし、あんな態度は取らないけれども、それでも絶対的上下関係の中で仕事しているし、診療中の手を出来るだけ止めずに速やかにとも思うし、相当気を遣いつつ疑義照会も問い合わせもしているってところでの共感です。(薬剤師ではないけれども、紙カルテから処方箋を作成しているのは医療事務員なので問い合わせはあるし、薬局からの疑義照会は事務員が診察室まで聞きに行かなくちゃなんです)

ふー、、でもね、田中圭がね、、救ってくれるんですよ、、。ネタバレ過ぎるのであえて詳しくは書きませんが「薬剤師さんではありません。葵みどりです。」だったかな?的なセリフを田中圭が言うんですよーーー!私まで救われたーー号泣(ノ_・。)
「事務さんではないです、まこめです。」

このドラマ、患者さんの退院後の姿がエンデングに流れてて、すごくいいなって思いました。病院の外で生きていくこと、社会は弱者に対して優しくはないのかもしれないけれども、その社会で病気を抱えつつも生きていく。色々なメッセージが込められている様にも感じました。

私自身は病気を抱えているわけでも社会的に何かが不自由なわけでもないけれども、生きづらさを抱えていたりはする。私個人の至らなさもたくさんあるけれども、元不登校児という点ではマイノリティーだし、万年吐き気やパニック発作っぽいものをうっすら抱えていたりする。「学校は行くのが当たり前」みたいな社会通念がなければ、子供たちに学校以外の選択肢があるのなら、絶望を味わう子供達が減るのかな、とか思ったりする。これは個人的な問題ではなくて社会全体の問題なんじゃないのかなぁ?

なんかたくさんイライラしつつ随所でわんわん泣いた。
私って仕事にプライド持ってるのかもなー。

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