見出し画像

☆重要☆【投資メモ】終わりの始まり?

昨今のエネルギー価格の上昇に、少し懐かしいにおいがしたような気がしたので、少しまとめてみます。
決して、すぐに暴落が来るといいたいわけではないので、ご注意を!

《この記事のまとめ》
①このまま原油・天然ガスの価格が上がり続けたら、景気後退に突入する可能性がある。
②適度な調整が入れば、おそらくそれは回避できる。
③もし景気後退に突入するなら、薬品株などのディフェンシブ銘柄と高成長のハイパーグロース株の相場が来るかも。


《本文》
以前、原油価格が上昇して、日本のガソリン価格の180円突破などがニュースになったのは、2008年のリーマンショック前でした。
https://www.itmedia.co.jp/makoto/spv/0807/09/news099.html


その辺りの原油価格の推移は、どんな感じだったかというと…

画像1

(資源エネルギー庁 第1節 足下の原油価格下落の要因分析と今後の展望 より)
https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2016html/1-1-1.html


2008年のリーマンショックのあたりまでは、原油価格が伸びていたことが分かります。

リーマンショックの1年前2007年ごろから、不動産市場の伸びはやや悪くなっていましたが、それでもサブプライムローンはまとめて証券化してるからリスクが低いなんて訳の分からない理屈が通っていました。

景気の底入れの2003年からリーマンショックの2008年まで、景気の拡大に伴う緩やかなインフレとともに、コモディティの原油価格も上がっていきました。
でも、2008年の原油の高さを思い出すと、飛行機の燃油サーチャージがすごく高いとか、徐々に生活に影響が出始めていました。


通常、原油などのコモディティ価格の相場は、景気拡大の最後に起こります。

コモディティ価格が上がりすぎると、輸送費が増加し、企業のマージンを圧迫します。消費者の生活費も圧迫し、財布の紐を堅くさせます。
その結果、景気拡大は終わりを迎えます。

よって、もしこのまま原油や天然ガスの価格が上昇し続けるなら、景気後退にも気をつける必要があるかもしれません。
ただし、大抵のエネルギーの取引は長期契約なので、すぐに全体が悪くなるというよりは、じわじわ悪化して、気づいたら影響が広範囲に広がっているという感じだと思います。

ただし、今、もしくは近々ピークが来るとは限りません。今はもしかしたら上のグラフで言うところの2005年あたりなのかもしれません。
つまり、どこかで調整が入れば、まだ景気は長続きするかもしれないなと思っています。

今は観察を続けていきます。


もしこのままエネルギー価格の上昇が続いて、景気に悪影響が出てしまった場合は、投資するメインのセクターを考え直す必要があります。

景気後退局面では、医薬品や日用品などのセクターが比較的良いです。医薬品株などが割安気味に放置されていると言う声もありますので、もしかしたらそれをきっかけに大相場が始まるかもしれません。
ただし、今のところそれは早くても2022年の半ばから後半くらいからだと思っています。

もう一つは、景気後退で全体の成長率が落ちるのなら、そんな環境でも高い成長性を示せるハイパーグロース株が人気になる可能性があります。ただし、ちょっとでも悪い決算を出したり、ちょっとネガティブなニュースが出たりしただけで、クソミソに売られる可能性があります。ボラティリティが高くなりやすく、集中投資は危険なので気をつけたいところです。


まとめると、始めに示したように、
①このまま原油・天然ガスの価格が上がり続けたら、景気後退に突入する可能性がある。
②適度な調整が入れば、おそらくそれは回避できる。
③もし景気後退に突入するなら、薬品株などのディフェンシブ銘柄と高成長のハイパーグロース株の相場が来るかも。
と考えています。しばらくは様子を見ながら、変化をいち早く察知したいところです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?