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ちいさいシマリス

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昭和の子供はこんなんでした。
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#幸せ

世界の始まり、海のある小さな町

宮崎県の青島 ここに住んだのは人生の最初の何年かだけだけど、自宅の周りの風景も学校までの道のりも、ピアノ教室やお寺の幼稚園までの風景もよく覚えている。 不思議なものでこの町を引っ越して、その後高校卒業まで暮らした海から遠い町のことはところどころしか思い出せない。 小さい頃に見たものや食べたもの、経験や感情などは”人生で初”のものだからだろうか、私の記憶の中の青島はとても鮮明だ。その後に似たような経験をしてもそれが何度目かであり繰り返したものであるので強い印象がないのだろ

いやしんごろの田舎の子供

ぐみの実 つわぶき アケビ ヤマモモ ざくろ さくらんぼ 柿 栗 小みかん キンカン びわ サトウキビ ミナ(小さい巻貝) 小エビ 小さい頃にそこらへんの山やら庭やら浜やらで採って食べていたものです。 ぶらぶら帰り道に食べたのもあれば、持って帰って母や祖母に料理してもらったものもあります。 今思えば、昭和の田舎の子供はラッキーでしたね。 ちょっと山を探検したらヤマモモやらアケビがお腹いっぱい食べられるんですから。 おばちゃーん、ちょっとみかん食べていい?と誰かの庭に入れば

遠慮する子どもの行く末

わたしは小さい頃から人の顔色を伺い、周りにとって一番望ましいと思われる行動や発言を取る人間だった。誰かの様子を見て覚えたのか、そう躾けられたのか、それともそれが美徳とされる小さな文化圏に生きて来たからなのかはわからない。 ただなんとなくそうしてきた。 何かが得意だとか、上手にできるとか、秀でているとかを大きく言わない方が良い。 時には自分以外の誰かを花形にしてあげるために、努力して来たこと、能力があることを隠してもよい。 そんな風に生きて来た。 ピンクレディーの振り付け