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骨である所以

私は近頃、骨を主体に作品を作ったり描いたりしている
よく描いている時に質問されるのが
「なぜ、骨を描くのか」

これに関してはいくつか理由がある
まずそもそも、骨、骸骨、髑髏の類が単にカッコいいと思ったりかわいいと思うからである
物心ついた頃から、ティム・バートンの「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」や「コープスブライド」などを観ていた
最初こそ、怖いと言う感情しか無かったのだが
なぜか、幼い私は怖がりながらも何度もビデオテープをカセット中に入れ毎日の様に観ていた(この文を打っていて思ったのが、当時まだビデオカセットだったと思い出し懐かしんでる私がいた)
慣れていくうちにジャックスケリントンがとても格好良く、コープスブライドの骨達が非常に愛らしく見えていた
ただ、その当時は周りにあわせる為
骨を格好良く思った
骨が好きだ、とは言えなかった

普通が良かった
普通の人間になりたいと常々思っていた
思っていてしまった
その話はまた

とまぁ、そんな調子でまた
最近になって作品を作るとなった時に
何を描けばいいか迷っていた
自分らしく
なおかつ、他人とは何か一瞥した何かを描きたかった
迷いに迷って好きなものをとにかく描きまくることから始めた
するとある1冊のデッサンの描き方という本に
「人間などを描く場合、骨格から描いた方がリアルで良い」と書かれていた
気になってみて1度見よう見まねで描いてみた
そこからだろう、私が骨を求める様になったのは

それが1つ

あとの理由としては、私の妄想癖にある
基本、いつでもどこでも何をしている時でも
頭の端の方では別の事を考えている
それは例えば、あのビルの上を私自身が軽やかにパルクールしていけたらどれほどの快感なのか
この世界のルールを作れたらどんな規則にするか
この、一帯をクラブの様に光り輝かせる事ができればどれほど壮大で美しいのか
なんて具合である
その、妄想達の中に生死に関する事も多く存在している
死んだ後の世界とは
輪廻とはどんなものなのか
そもそも、死んだからといって意識がどこかに行くのだろうか
こんな事ばかり考えているから何をやるにしろ頭に入ってこないのだろう
だが、作品制作になると話は別で
この妄想達がコンセプトになったり、描くためのヒントなどに大いに役立つのである
0からアイデアを絞り出さなくてもこれまでの人生で溜めてきた物を少しずつ放出するだけで良いのだから
しかも、作品を作っている間にも妄想が止まることはない
あと、足りていないのは、技術と資産と時間だけ
大きく話が逸れてしまったが
そういった生死に関する絵を描く時に一番わかりやすいのが骨だと考えている
人間、誰しも死ねば骨になる
だからかどうかは知らないが人間は骨に対して嫌悪感を抱きがちだ
しかし私は、骨に愛着を持ち、執着している
それは、前記のティム・バートン監督の影響かなんなのか

最後の理由として
何か好きな事をし続けるのが得意という事
逆に言えば好きな事でないと長続きしない
確かに、絵を描くという行為は無論好きなのだが
4,5時間ぶっ続けで出来るような気力を持ち合わせていない為途中で諦めてしまう
しかし、これは骨を描いてる時は別で
骨ならいくらでも、何本でも描き続けられる自信がある
今のところ、ポテンシャルを高く維持出来るのである

骨、作品全ての要

#骨 #芸術 #アート #絵画

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