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女を捨てたくない熟女の、つまらないこだわりについて。

なんとなくシリーズ化してしまった「8020問題」シリーズ。それもこれも、歯医者通いがなかなか卒業できないからだ。

来年こそは、失った歯をすべて人工歯で取り戻し、ついでに並びも美しくして、人生を噛み締め咀嚼できる私になりたい。そもそも歯がなくてもマスターしたほうがいいスキルではあるが。

前回死ぬ思いで手術した左の奥歯は、無事腫れも引き歯根が定着できた。そして昨日、上物を作るための型取りをしたのち、仮歯がセットされた。

思えば私の左奥歯は、30年以上前の虫歯がトリガーとなり、長い間私を悩ませてきた。

・左の奥歯(7番)の虫歯を放置したあげく抜歯(21歳)。
・放置しすぎて歯並びがズレ始め、このままではアカンと前後3本(6-7-8)でブリッジに(34歳)。
・ブリッジ後側(8番)の歯が(歯周病で)痛みを生じ、ブリッジを壊して抜歯(48歳)。
→8番は親知らずなので補填せず、噛み合わせで残していた上の親知らずも抜歯。
・残していたブリッジ前側(6番)も歯周病が悪化し、抜歯ののち2本(6-7)を部分入れ歯に(50歳)。
・左上の奥歯(5番)が歯周病による根管治療でヒビ(※)が入り、抜歯~部分入れ歯に(51歳)。
・歯周病が寛解し、部分入れ歯にしていた箇所の歯茎も安定したので、ようやくインプラントに替える手術実施(52歳)。

振り返ってみれば、21歳~ブリッジを入れるまでの13年間と、ブリッジを壊して義歯を入れるまでの2年、そしてインプラントのために義歯を外してから仮歯が入るまでの数か月間は、左側で噛むことを避けて生きてきた。

片側ばかりで噛むことは、美容的にもよろしくない。
いくら奥歯は他人から見えにくくても、噛まない側の頬は確実に弛む。動かさない筋肉は衰え、顔が歪む。人相への影響を考えたら、奥歯1本でも放置すべきじゃない。

ドミノ倒しに歯を失ったのは、怠惰やら判断ミス(すぐブリッジにせず放置したこと)やら主治医が固定できなかった引越し生活(放浪癖)という複合的事情だが、いずれも己の犯した失敗であるから仕方がない。

「部分入れ歯」というBBAアイテムの破壊力

歯さえ入っているならば、それが義歯であろうとモノを噛むことはできる。だがそれでもインプラントを希望したのには2つの理由がある。

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