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「等身大の家」に住もう。

これまでの経緯は以下。

令和3年12月の最終営業日(年末)、私はとうとう戸建を購入した。
どんな家を買ったのか、顛末は本文ラストで報告する。気になる方は、購入して読むように(笑)

「アラフィフ世代の過半数は家を所有している」という事実

総務省「住宅・土地統計調査」(平成30年)によると、賃貸物件に住んでいる「65歳以上」の人の割合は、単身者で33.5パーセント、夫婦のみの世帯では12.5パーセントとのこと。
また、国土交通省の2020年度「住宅市場動向調査」(令和2年)によれば、賃貸物件の入居世帯は50代で12.2%、60歳以上では13.0%となっている。
つまり私(レベル53)の同世代たちの過半数は、すでに購入した家に住んでいる(もしくは親が所有する家に同居)ということだ。

親が所有する家を相続した人を除き、賃貸でない(買った)家に住んでいる彼らは、私同様「住宅ローン」という名の大借金を抱えている。
中には「キャッシュ一括」で家を買う人もいるが、それは潤沢な経済状態(悪いこと?をして大金を稼いだか、親の遺産が入ったか、宝くじに当たったりしたか)でもなければ難しいので、フツーは選択肢に入らない。

一般的なライフプランに沿うならば、30歳前後で結婚し子宝に恵まれ、30代後半あたりに家を買う。
35年ローンは、そのまま払っていれば完済するのは70代。年金生活になってまでローンを抱えるのは厳しいので、多くの人は定年時の退職金を繰り上げ返済に充てるという。

子供が独立した頃には、築年数的にもリフォームのタイミングが訪れる。夫婦ふたりサイズの家に買い替えるパターンもある。
我が家も買い替えたようなものだが、前の家と今の家の家族構成が異なる(!)という点において、世間とは事情が大きく異なる。

人の数だけ家がある。どんな人だって家は買える

私の場合、20代からずっと根無し草のような人生だったから、家を買うなんて夢のまた夢だった(それ以前にパートナーが固定することが目標だった)。結局、いろんな意味で生活が落ち着くまで半世紀もかかった故、家を買うのもこの歳になってしまった。

対して夫のほうは、30代後半まではほぼ世間の王道に沿う「勝ち組な人生」を送ってきた。だが想定外の「離婚」という選択をしてしまったために、家族を失い家も手放した。とはいえ独身に戻ったあげく「私」と出会い、再び家族も家も所有できたのだから、強運だったといえよう(笑)

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