「こだわりをなくす」のは、老化か成長か
いつからだろう。「多少のことはどうでもいい」おおらかさが身についたのは。
元来私は何でも自分で決めたいタイプだった。そして「私が選ぶものが自分にとってベストだし、何なら皆にとってもベストだと思うよ!」くらいの押しつけがましい自信家だった。根拠なく天狗になっていた鼻を、自らへし折るまでは。
私が一番頭がいい。
私が一番センスがいい。
私は誰よりも可愛い。
私が仕切ればすべてがうまくいく。
今思えばどんだけ傲慢なのかと呆れるが、小学6年までの私は、その無駄にポジティブな思考