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社会人時代(ディアブロッサ高田FC)

いつも温かいご支援ご声援を賜り、誠に有難う御座います。
嶋田祥吾でございます。

前回は大学生時代を振り返りましたので、今回は社会人時代(ディアブロッサ高田FC)を記載します。

①現役選手として(2010年・2011年)

天理大学卒業後は、現役続行を決意し、小中とお世話になった「ディアブロッサ高田FC TOPチーム」に所属した。

怪我の為、「現役選手として長くても2年間」という覚悟で腹を括った。

入団1年目は、関西サッカーリーグ2部に属しており、先ずは「1部昇格」をチームの短期目標に掲げた。
加えて、入団のタイミングでクラブとして「奈良県初となるJリーグ参入を目指す事」を長期目標として掲げる事となり活動が開始した。

私は、大学卒業時に負っていた太腿の筋断裂の完治が長引き、半年間は通院とリハビリ生活を送った。
選手としてクラブからの報酬や勝利給等は無い為、クラブのスポンサー企業である奈良県橿原市に位置するアスカ美装株式会社に勤務し、八百屋の運営・ビルメンテナンスの管理営業を担った。
平日は週5で会社勤務、週3で20時からクラブの全体練習、週末は公式戦or練習試合という流れであった。

最終的に関西サッカーリーグ2部の最終戦で勝利すれば1部への昇格という状況であったが、痛恨の引き分けに終わり、昇格を逃してしまった。
個人的にも怪我が完治し、後期リーグから出場させて頂く中で結果を残せずに強く責任を感じた。

入団2年目は、副主将を拝命した。
日中は会社勤務という状況に変わりはなく、クラブとしては引き続き「1部昇格」を目指して精進した。
個人的にもシーズン中はフル出場をさせて頂き、仲間と共に1部昇格を決めた。
しかし、学生時代に負った太腿の筋断裂と恥骨炎が再発し、リーグ終盤戦は練習時や試合時には大量の痛み止めを服用してプレーしていたのが実情である。

その中、リーグ最終戦前に重大な決断を下した。
「1部昇格を必ず成し遂げ、現役を引退する」と、リーグ最終戦が終了する迄は妻のみに伝え、両親やチームメイトには一切伝えていなかった。

最終戦が終了した試合後、約18年間に渡る選手生活の様々な光景が頭を駆け巡り、1人で大泣きをした。
1部昇格を確定させたので、嬉し泣きをしていると周囲の方々は思っていたらしい。
私は正直な想いと現役引退の意思を関わる方々にしっかりと伝え、選手生活にピリオドを打った。

②フロントスタッフとして(2012年)

現役生活が終了し、色々な選択肢の中で今後について考え、ディアブロッサ高田FCの広報部長としてクラブに恩を返す為にも残留する事を決断した。

平日は、選手時代と同様にアスカ美装株式会社に勤務し、勤務が終了した後、夜間を中心にクラブの広報活動等を実施した。
週末は、TOPチームの試合に帯同して監督の補佐役として動いた。

広報活動としては、どうしても夜間の活動に制限される状況であったので、サポーターの方にポスターデザインを作製して頂き、日程入りのポスターを企業店舗に掲示依頼をするという事を徹底して繰り返した。
ホームタウンの大和高田市を最優先に近隣の市町村へも掲示依頼をして回った。
大半は門前払いという状況から始まり、足繁く通い、クラブの理念や想いに関するお話をさせて頂く中で、徐々にご共感を頂けるようになり、どんどん掲示をさせて頂ける場所が増加した。

加えて、街中では試合結果に関するお声掛けが驚くように増え、地道な活動の重要性や地元地域に於けるクラブの存在意義を感じ始めていた。

所属している選手は個々に仕事を持ちながらサッカーをしており、平日の活動は時間的な制限がある為、週末の公式戦が無い時に広報活動への協力を仰いだ。
選手は疲れている中でも積極的に協力をしてくれた事により、ポスター掲示・県内の駅前清掃・地域の祭事イベント等への参加が出来た。
クラブとして初めて試みる活動ばかりであり、選手には迷惑を掛けた様に思うが、少しずつ県民の方々にも認知されてきていると感じる日々であった。

このシーズンの関西サッカーリーグ1部での戦績は振るわずに、1年での2部降格を喫した。
リーグ戦の終了と同時に今後の人生について深く考え、重大な決断を下した。

「奈良クラブへの移籍」

この重大な移籍を決断した最大の理由は、今はお亡くなりになられた高田FCのジュニアユースでご指導を頂いた中瀬古宣夫監督の一言であった。
中瀬古監督から頂いたお言葉は、日々の活動の中で、常に念頭に置いている。


クラブの代表・GM・スタッフ・サポーターをはじめ関わってくださった全ての方々にクラブ退団の意思を告げ、小中時代を含めると合計10年間在籍したディアブロッサ高田FCを退団した。

次回は社会人時代(奈良クラブ)を記載します。
今回も最後までご覧頂き、誠に有難うございました。

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