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068.「悔やんでも悔やみきれない話」と「心から恐怖を覚えた話」

会社辞めたさに、生活を縮小し節約を始めて2年弱くらい。今年のはじめ頃にずっと使っていたNIXONの腕時計が遅れるようになった。少し前に電池を換えたハズなのに…。その電池交換の際に10日ほど預けねばならず、仕方なく、時計屋の店頭でソーラー時計を1万円くらいで購入していた。ではソレをまた使おうと出してきたらソレも止まってる。仕方なく時間はスマホで確認することにした。出先でついつい何もつけていない手首を見てしまうのが我ながらおかしいが、なんとか腕時計ナシ生活を送っていた。

4月からハローワークに通うことになったし、先々再就職したら必要になるし、やはり今のうちに買っておこうと、イオンの時計屋で安物のG-SHOCKを買った。4万円ほど出せばカッコいいのがあったけど、1万円ちょっとので我慢した。それでも久々に形のある物で五桁の買い物であった。使わない時計を処分せねばと思いつつ、なんとなく捨てる前にNIXON時計の時間を合わせて置いてたら、1日経っても2日経っても遅れない…。これを書いている時点で10日ほど経ったが遅れてない…。どゆこと!?治った?そんなことある?

時計、買わんでよかったんやん!大阪まで出るのに、80円をケチって地下鉄より市バスに乗っている暮らしなのに、半額シールを追い求めている生活なのに、不要な時計で12,760円も使ってしまったことにとても落ち込んでしまった。なぜ購入を決める前にもう一度確認しなかったのか…(だって、何回時間を合わせても、1日で小一時間遅れるのを繰り返してたから…)。悔やんでも悔やみきれない。

ソーラー腕時計は止まっちゃったし捨てなくちゃな、と思いつつ、なんとなく、ついさっき検索したら「ソーラー時計の寿命は10年ほどで、使わない時でも月に5〜6時間は光を当てて定期的に充電しましょう」とあった。あれ?これ止まってるのは引き出しに入れっぱなしだったから?日に当てたらまた動く?さらに検索すると、持ってるのはTIMEXの時計で、取扱説明書PDFもWEBで発見できた。え〜、これソーラー時計じゃない?店頭のPOPはなんやったんや?電池換えたら動きそう…。なんで買う前によく確認しなかったのか…(2回目)。

ケチケチしているくせに本当に肝心のところで間が抜けている。そしてすっかり腕時計ナシ生活に慣れて、腕時計をしているのに、「今何時やろ?」と思っても時計を見ない私なのであった。


すでに持っている本をまた買ってしまった、と言うのは子どもの頃から何度かある。ただ、40を超えたあたりから、「冬のパジャマ代わりにユニクロのジャージ買いに行こうかな」と思ったら、イメージしてた通りのジャージが戸棚から出てきたり、BIRKENSTOCKでサンダル買ってきて靴箱にしまおうとしたら、全く同じサンダルが既に入っていた(紙箱を断ったので返品できず、メルカリで売りました)、などの事例が後をたたない。

野菜被りは日常茶飯事。

引っ越してからも、自炊が頻繁になるので、エプロンが欲しいな、と思えばmarimekkoのエプロンが、ふきんがいるなと思ったら白雪ふきんが引き出しから出てくる。レンジ用蒸し器を買ってきたら同じ用途のブツが吊り戸棚に入っていた話は以前にnoteに書いた。私の他にもう一人私がいるようだ。

一番恐ろしかったのは…
私は簡単なものなら洋裁でつくる。10年ほど前のある時、夏のホームウエアに麻のイージーパンツを作ろうと、うめだ阪急のcocca(コッカ)という生地ショップで黒の麻生地を買い、麻は縮みやすいのでまず水通しをして陰干しし、数日後に気に入っているパターンで型紙を写し、裁断し、ミシンをかけてゴムを通し、仕上げにアイロンをかけて丁寧に畳んで、着る時までタンスになおしておこうと引き出しを開けたら、全く生地も色も形も同じものがそこに畳んで入れてあった…。
「!!!!」「????」

驚愕のしま子


生地を買った時も、水通しの時も、縫っている時も、ホントに気付かなくて、引き出しを開けて全く同じものを発見して、驚愕ののちに少し落ち着いてはじめて、かすかにそのような記憶が呼び覚まされた。
何か買っていたのを忘れて、また同じものを買う、と言うならまだわかるが(しま子あるある)、細かく作る過程があるのにどーゆーこっちゃ、と、この時は心から恐ろしかった。
私は父方の祖母似とよく言われるが、実は母に似ていて、近い将来には認知症を発症するのではないかと思い、ネット記事やシニア雑誌など見て、今から暮らしがシンプルになるよう整えている。

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