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自主研の目的とはなんぞや〜公務員自主研の現在地とこれから〜

「公務員自主研の現在地とこれから」という企画に誘われてなんとなく参加した。
自分は公務員自主研というものそのものにさほど思い入れがなく他の参加者の話は割と意外性があった。

自主研=イベント?

 この会のメインゲストの方々は公務員自主研修を各地で開催されている方々だったが、研修イベントの開催、たまに合宿という形式が基本だった。また、他の参加者とブレイクダウントークでも主催、参加者という構図が同じで、参加者が集まらない、次の世代がやらない、といった課題を話していた。
 これについては自主研修の目的とはなんなのかと感じた。あくまで自分達の学びが目的であり、1人でやるより複数で感じ取ったことを共有する事で学びが広がるのが自主研修グループを組織するメリットだと思う。それであれば華々しくこれだけの大規模イベントをやりました!たくさん来てくれました!というのは成果ではなくどれだけ学びになり、仕事、社会に還元され成果に繋がったかが大事なはず。イベントを行う事が目的化しているのではと感じた。

職場への不満が動機の方が多い

 参加のきっかけが「職場の職員が悪口ばかり言っている」、「閉塞的な価値観の職員が多い」といった組織に馴染めなかったからという人が多かった。実際そんな職場もあるんだろうが、「それなら転職すればいいのに」が正直な感想だった。職場で評価されない事が別の場所での承認欲求=イベントの開催につながってるのではと感じた。もちろん本業の仕事もちゃんとやってる人もいるだろう。しかし、それが目的になると学びそのものが疎かになるのではないか。

後に続く人がいない問題

 これも参加者の人が共通して話していたこと。どうもゲストの方々は公務員自主研界隈では有名な方らしく、参加者もお互い自主研界隈の知り合いが多い様子だった。ゲストの方の話にも出ていたが、「下の世代が続かない」というのはいつまでも上の世代がやいやい活動しており、村社会的に先鋭化しているからではないかと感じた。
 職場の職員の文句を言っていたらそれこそ「俺たちは違う」という雰囲気を出してしまう。それが「意識高い系」と言われてしまう所以ではないかと感じた。

大切なのは実利

 結局大事なのは学びが実利的な仕事など何かの成果につながる実感が持てるかどうか。そうでなければ「研修」じゃないよね。別にみんなイベント屋のノウハウを学びたいわけじゃない。
 その点が今回参加した会では違和感を感じたところであった。反面教師にして、これは学びたい!と思う事に時間を使うようにしよう。

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