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20230115,0212 どぅーいっとゆあせるふ(三条のこと)

https://www.city.sanjo.niigata.jp/sanjonavi/special_contents/16008.html

20230115 三条1


先週名古屋に行きまして。電脳幻世とぴこたさん卒業回のためだったのですが、その切符は一筆書きで三条まで通していました。

都区外八王子を始発に、中央線で甲府塩尻、中津川名古屋、名古屋で遊んで、東海道新幹線で東京に戻る。しばらく平日を過ごし、また上越新幹線で長岡、乗り換えて三条。しめて乗車券12000円の便利切符にしていました。
有効期間の最終日、1月15日土曜日にむくり起き、新潟行の新幹線にのりました。

久々に暖かい雨の降る期間だったから、雪装備はそこそこにして出た。

車内販売

魚沼のあたりはやはり雪景色だけど、長岡に出ると、ほとんど溶けていた。

長岡の深い庇のアーケードがすきなんですよね。街路全体が雪から守るかまくらのようになっている。

さて乗り換えて

三条駅に着きました。

あめ

融雪剤の効果で道が赤茶けているんだな、と知った。アニメではこの季節は描かれていなかったから新鮮。そして町工場の実直な家並みがずっと続く。天気は曇天。


新潟をしっかり旅するのは今回が初めてでした。ただずっと坂口安吾の小説の風景で想像していた土地で、工業の街という理解があったから、どぅーいっとゆあせるふの舞台が新潟と聞いたときすんなり納得したのをおもいだす。

たいやきを買いました。


おいしかったねぇ。弱い雨が降ってくる。濡れないように傘とたいやきを相持ってまた歩く。


五十嵐川をこえる

川の堤に沿って家が続き、その裏口がそのまま商店街になっている。一ノ木戸商店街です。


そして

出会った

アニメのようにパステルの天気ではなかったけど、でもこの空も湿った路面の音も、たくみんさんの佇まいにとても似合っているなと思った。


交差点

人通りは少なくて、だからあまりきょろきょろうろつくのもだめだなと思ったけれど、本屋に立ち寄り・菓子屋をのぞき・小径に入り、かなり変なムーブしてました。不審ですみません。


カネギフルーツさんでフルーツサンドを購入。ポップが、愛なんだ……。。。写真の許可をいただきがてら店員さんと話した。別の絵の上手な店員さんが手作りしているんだそう。
新聞の切り抜きなども大事に貼ってあって良い。地元の名士のような雰囲気であつかわれている。
明日の朝ごはん用にも、と、多めに買って、保冷バッグに詰めて出ました。

足休めに立ち寄ったのがTREEさん。

戸を入って
ひらける

しばらく日記を書いて、出発。

まちやま



繁華街や寺町を抜けて、弥彦線の高架のたもと、三条市の複合施設「まちやま」到着。


中の写真はシェアできないのですが、ここが本当に良かったのです。
静かで回遊のしやすい広い館内は、できてまだ日が浅いのか、蔵書はいままさに増強中という風情でゆとりがある。その分、(背表紙でなく)カバーを表に向けてある本が多くて、なんというかジャケ選びしやすいブラウズ性がある。
工学の棚を覗くと、ツリーハウスの本があり、隣の棚にはドローン入門があり、振り返るとAIの解説がある。
こういう偶然が引き起こされる(勝手に感じてるだけですが)レイアウトになっているのが好ましいなと思いました。
いろいろな知識、アイデアをつなぎ合わせたdiy部の歩みを思い出したり、棚を歩く彼女らを幻視したり(特に須理出未来さんとか、絶対通い詰めてそう)……。
その間にも横を子供たちが通る。
たぶん無理に連れてこられるというよりも、自分から本を読みに行きたくなるような雰囲気のある、幸せな図書館だなと思った。

1階には市の工業のあゆみの展示があり、鍬の部品とか製鉄の手順が端正に並べられていました。三条という土地と、工具たちとのあいだに、どのような関係があるのか、作ることから商売することまで説得力を持って展示されている。
職人と商人の力で、五十嵐川の水運をもって、育ててきたんだなあと学ぶ。

 土地の工業と土地の特性が噛み合っているのって当たり前なんだけど、こう一日歩いてここの展示を読んで、足と頭でそのことを理解できた気がする。
本当に良い施設でした。

小雨の中外に出て、すぐ隣の施設「えんがわ」へ。

ひかりがあたたかい

この大きな屋根の下にあるのが三条スパイス研究所さんです。

調合、diyなんですよね
出あった
イイ本も読める

店内にはピアノが置いてあって、練習するようにゆるく弾いている人がいる。
似た一人客、おそらく同じくどぅーいっとゆあせるふのことが好きでやってきたらしい人も居る。

おいしかったねえ

店内には工作イベントの案内が掲示されていた。また隣には不用品引き取ります、不用品あげます、の手書きの告知も貼ってある。モノをつくりながら融通しながら、そういう営みの交差点になっているんだなと思う。

プログラム満載

駅の待合室のような、来客の感想ノートもあった。この場所で感じたいろいろなうれしさを書かせてもらった。
お土産に、ビリヤニ自作キットを買って出発。
物語もこの場所も、続くといいなあと思った。

北三条駅から望む

総じて、本当に良い街でした。

アニメの聖地巡礼って、(ガルラジの質感旅行とは異なり)ここはアニメではない、と、差異をみいだす行為なのかもと思った。ネガティブな意味ではないのです。アニメでは、このリアルの、どこを抽出して画面に載せるよう決心されたのか、が、現地に行くことでようやくわかる。

なんというかこの地域が、アニメのもう一つのキャラクターになっているなと思った。アニメのキャラクターそのものではないのですが(あのようなパステルの町並みでは、もちろんないし)。
なんというか、この劇に似つかわしい歴史と表情をそなえて、この劇に抜擢された、ひとりのベテランの演者、その普段の顔を見に行ったような気がした。
この街に会いに行けてよかったな。

いや、笹団子も、ハンバーガーも、ビリヤニも、カレーラーメンも食べてないし、海にも山にも行っていない。まだまだ見に行くべきところがあるなあ。三条の暑い夏にもいきたいな。

20230212 三条2

とかいってたら……

スタンプラリー開催の報が!

再度、赴きました。今回もJB'Sのアニエボから一筆書きで三条に伸ばした。
DIYアニメを見返す。2話をみる。たくみんがせるふの言葉を復唱する。「ぷりんがふぐみたい、に」とか。言葉の楽しさ、舌触りのよさを感じ取って楽しめる感性をもっていることを、こういうさりげない表現で示してくれるアニメなんだ。

燕三条駅に到着。

出会った

さあ行こうと思ったら、燕三条の駅コンコース、特産品コーナーに吸い込まれてしまいました…。

燕三条駅


ずらり


良い!


さっそく買い込んでしまった…。

これと

これ。すごいいい。

これもかわいすぎる。この小物たちは、手元に置きたいな、と思えるものばかり。
愛着のわく小物たちをかかえて駅を出ました。


燕三条駅前はぬくい。
信濃川左岸を南下します。太い道路をひっきりなしにトラックが行き交う。一本小径にはいっても、町工場が途切れず続いている。生産力があるなあ。

そして橋を渡る。雪の下から消波ブロックがのぞいている。雪解け水で嵩もますます高い。遠く、アルトサックスを練習しているのが聴こえる。

五十嵐川と信濃川の合流地点で、この水運の要所として、鉄製品の商売から発展したのがこの三条らしいですね。その反面水害にも見舞われるから、堤がしっかり町をまもっている。

堤沿いの家ってツリーハウスのようなおもむきでいい。

二階部分を堤にもたせて出入り口にしている

流れて歩いて

八幡公園

これました。せるふさんとぷりんさんの、重要な場所…。

こどもがいた

雪解けにぬかるみ、防水靴でなければしんどいくらいの広場だったけど、冬の晴れ間にあそぶ子供連れがぽつぽつ居たりした。
沼のような広場をこわごわ歩くわたしとは対照的に、彼ら彼女らは全然べちゃべちゃいわせて走り回ってる。いいなあ。

このすべり台の後ろには弥彦線の線路がのび、ふもとには神社があつまっている。おやしろのショッピングモールみたいな風情だなと思った。

燕三条駅はすこし汗ばむくらいだったけど、いまは雲がたびたびかかって、肌寒い。

カレーラーメン

 八幡公園の前、つまり公園内のおやしろの参道にあたる道に出て、大黒亭さんのカレーラーメンをいただくことにしました。
おいてある地元紙、三条新聞をよみながら、出てくるのを待つ。ヘッドライナーはまずまずの漕ぎ出しを迎えた三条市立大学の入試結果。内側には市の今日明日の催しがみっちり書いてある。これが日刊だから、すごいんだ。
ラーメンを届けに来た店員のおばさんが、「あっ」と言ったと思ったら、テレビでやってるのど自慢、今回は熊本県玉名市にて、ちょうど高校生が満点のチャイムを鳴らしたところだった。

美味しかったね!
すこし麺をふやかすことでカレーと馴染む。カレーもスープみたいなすこし出汁風味のあるもので良かった。

三条市立図書館(まちやま)にふたたび立ち寄った。まちの歴史と・鍛冶の工程をからめた1階の展示はやっぱり見入ってしまうなあ。にぎわってる。
 新聞を繰って、diyアニメと一ノ木戸商店街のコラボの記事を見当て、司書さんに申請しコピーさせてもらった。

ご当地タイアップコンテンツ(特に、立案から自治体がかかわっているもの)は、その成り立ちからして、進捗の逐一が地元紙で取り上げられていて、だから紙の形で図書館にアーカイブされるのが、幸せだなあと思う。

まちやまもえんがわもやっぱり賑わっている。裏手に出て、

まちやま裏手、三条小学校校歌碑

さらに歩いて、

北三条駅前


真宗大谷派三条別院前

門前町が繁華街になってるのめずらしいかも。

「〇〇小路」が多い

一ノ木戸商店街に。
菅田小路・大門小路、あまたの小径に名前がついて受け継がれてる。昔の町割りが残ってるのも大きい。

一ノ木戸商店街

そこからさまざま巡ります。

星野園さんのブレンド豆(おいしい)、

かつほ屋さんのいちご大福(おいしい)(マジで列ができてた)、

むじん商店の鉄まんじゅう(おいしい)(モニターがかわいい)、


Moon'sさんのホットグのセット(おいしい)(腹がふくれる)


サカツさんのミニチュア笹団子、ミニチュア唐辛子モビールセット(おいし……かわいい)

サカツさん、笹団子アニメに出てたからねぇ、みんな買ってくれるから置いてるんです、と話してくれました。そう言っている間にも横で旦那さんがもりもりミニ笹団子をdiy…というかもう量産している。
生産がおいつかない売れ筋商品になってるの笑顔になる。


そうやって街をぐるぐる歩いていると、この前とは違い、同好のひとびとで賑わっていてだいぶん雰囲気がにぎやかだ。みんな慎ましく話しかけたりはしないのだけど…。
ただこういう観光の者たちだけではなくって。地元の子どもたちや親御さんもおたくたちと同じくらいの数、スタンプカードを手に巡っていたのが本当によかったな。。
彼ら彼女らにも、diy部の先輩たちのことが、覚えられてるといいなあ。

gypso

最終地点はTREE。
色紙引換の申し込みを済ませて、カフェモカをいただいて、前回は寄れなかった建物2階の古着屋さん、gypso sanjoさんに上がりました。

 静か。また手触りのいいものを揃えてあるから、ずっと選んでしまいました…。

そういえば商店街には、ここ以外にもいい古着屋さんがあった。人口規模に対して豊かだな、なにかバックグラウンドがあるのかな、と思って、店員さんとぽつぽつお話したりした。特にそういう古着文化のある街というわけではないものの、TREEの店主さんの取り組みや、いろいろ取り入れる市の雰囲気のなか、自然と集まったらしいです。

迷ってこれを買ったのはキルティングのリワーク品。
元のジャケットにはなかったフードなどを継ぎ接ぎしている。DIYじゃん…。となって一目惚れ

ひょろりと出てたり
ボタンがかわいかったり
背中にタグが威張ってたりする


家にて

まんぞく…。

とかやってたら次の列車に間に合うか微妙になっていた!
すみませんまたこんど、と急いで出ようとしたら、ならぜんぜん送りますよ、とさらりと車を出してくれました………。おそれいります。

車内でぽつぽつお話しした。
次どこ行かれるんですか。新発田のお城を見て、新潟バスセンターでカレーを食べようと思ってます。いいですね、バスカレーは美味しいですよ。

三条の街に愛着しつつあることを話したら、店員さんもうまれは別の街だそうで、でもこの商店街の雰囲気が大好きになってしまったのです、みたいな話も聞けた。
スタンプラリーを引っ張ったTREEさんの話、燕三条鉄まんじゅうのDIYコラボカップをデザインした友達の話… ありがとうございました。

これは本当におすすめのインスタ。

東三条駅でわかれた。

東三条

コーヒーを買ってもまだ寒い。さっきのジャケットをもう羽織る。

渡って
今回の課題図書

手仕事と道具のことを考える。
外は真っ白。


新発田駅についた。ゆっくり暮れる。また冷えてきます。ジャケットを買って良かったな…。

新発田駅。大きな街でした。地図ではこんなに立派なアーケードがあるなんて気づかなかった。

ずうっとアーケードを抜けて、新発田城に着くと。
きれいにお堀が凍っていて、息を飲みました。

本当に静か

こんなものが見れるとは思わなくて呆然とした。


あわてて走って、

本当に寒かった

新潟。


万代口は様変わり
アニメイト新潟様。
バスカレーには…間に合わなかった



ぽんしゅ館で三条のお酒と笹団子を購め、新幹線で帰京。



良かったねえ。。。


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