見出し画像

20230609-0611 GORU、快遊/回遊、エルフ、浮力

0609 GORU GORU FRIDAY CLUB@渋谷OTO

退勤。渋谷OTOへ。

Gorge を聴くのは、TSVIの来日公演のとき、Indus BonzeさんのGorgeセット以来。
渋谷OTOに来るのは、確か前のHititでめがねこさんのDJを聴いてから無沙汰していたところ。

渋谷川の人工の清流を見下ろしながら、本当に暗く太い太鼓の音を聞き続けた。

MOROさんはやっぱり良い。時々Gqomの踏みしめる音に近づいて、また離れて、とにかくしっかり太鼓を聞かせる。そしてKΣITOさんのライブ、無調無拍の打ち鳴らしがあった。



いつもだと、少なくとも4拍子のテンポを下敷きに、フィンガードラムの超絶技巧を見せてくれるところ、このGorgeのフォーマットのうえで、しばしば拍子からも解かれて、ただ打ち続けるというような時間があった。
ダンスミュージックの持つ緊張・緩和/期待・失望の流れや力を超えて、ただそこにある太鼓を見つめるような特殊な時間というか。

今日はできるだけ、揺れたり踏んだりするのを抑えよう、と念じて聞いていたから、かえって耳が研がれたのかもしれない。また、抑えてなお、足が震えたりした、そういう時間も覚えている。

それをゴルジェと呼べ、というステートメントがある。わたしはまだ何がゴルジェを呼びなすのか、体得できていないけれど、うえのような時間の体験がひとつの重要なパーツなのかもしれないと思ったりした。


いいね

0610 快遊→SHIBUYA RAVE

起床。なんとなくぐったりしていたら昼。出ます。

快遊@R-lounge


Rlounge には初めて行ったけどいいね。
彼も言ってたことだけど土曜昼帯にこの温度感のパーティってたしかに少ない気がする。
踊りすぎないし明るすぎないけどなんだかHappyな空気感で良かった…。
踊らせすぎないのもまた精妙な技術が居るんですよね。
踊らせない技術の精のひとつがたぶん、クリームロジックさんが回した日本語ラップ・ブーンバップのラインであったりするんだろうなと思う。いやかっこうよかった。

お客目線でつくられているのが偉いな……になった。
初心者でも入りやすいよう・過ごしやすいようなガイダンスが公式から出ていたり、パーティの雰囲気をあじわえるいいプレイリストがあったり。

イイ塩梅パーティでした。


次まで少し時間がある。
駒場まで散歩してカツ定食を食べこんだ。

土曜日もやってます。

こうやってパーティ後に安く大量のタンパク質を補給する店としては最良。はちゃめちゃ絶品…というわけではないのも愛嬌です。

学生時代は基本的に友達がいなかったのでこういう店に来るのもひとりだったんだけど隣席の人たちの哲学論に聞き耳を立てているとあの頃のものの考え方とかをおもいだす。

学生みたいな会話。と揶揄されるタイプの会話がありますが、みなにアクセスできる文献に基づいて、自分なりに噛んで相手に伝えあう、なんというかオープンソースな会話が繰り広げられてて、そんなに着地点を求めているわけでもないからさえずりみたいなものなんですが、でもこういう会話って大事すぎるかもになってます。
(もっと属人的な情報を小出しに取引して、雑談のひとつずつがなんというか政治意図をもつような会話ばかりである(とわたしは感じている)自職場とくらべると。)

したたか食べて、また渋谷まで歩き、こちら

SHIBUYA RAVE @不眠遊戯ライオン、ENTER SHIBUYA

INCUBUS CAMP、ダンスクルー・アマピナイトなどの界隈の2フロア回遊型パーティ。
 山手線を見下ろすこのビルを上下に回遊する。そしてまたライオン、初めて行ったけど、良かった〜。



ENTERが兵器のようなスピーカを積んで飛ぶUFOみたいな箱であるのに対して、ライオンはさやかにスピーカが陣取ってはいないのに箱じゅう意味不明な角度から音が鳴る。それぞれ好き。

そして眼下を長いレーザーのような山手線が抜ける。
 あとトイレがばか格好いい!


ENTERにもぐるぐる回れて最高!

だんだん人が増え、好きな土臭い音もごちごち鳴り出して、ここに閉じ込められて一晩全然行けるなと思い始めたものの、終電で惜しくも帰りました。

日曜日はしっかり起きてしっかり本読んで過ごしたかったから…。

後でアマピナイトのインスタみるともう終電後からが乱痴気ですごかった様子。Amapianoでそんな大騒ぎになることあるんだ。
レイブと冠するだけある熱気の記録を見ながら結構後悔した。


0611 読

昨晩の計画通り、しっかり起きて、ひなりさんのコーヒー配信をみて、日曜開始できた。



こころのコンディションがいいときに観たかったアニメ「江戸前エルフ」。アニメみて、うんうん唸って、何を読もうかな、と考え、

豊洲市場に買い出しに行く描写からつなげて、そういえば積んでいた現代思想の築地市場特集を読んだ。

https://honto.jp/netstore/pd-book_28535752.html

 豊洲市場への移転前夜の特集。でもルーツである佃(≒月島)あたりの話もしっかりまとまっていて良いです。

築地市場でなければ失われてしまうもの、つまり目利き、仲卸、手作業でなされる経済について述べられているのを読みながら、でも市場の移転が成った今は、もうこれらのうちのいくらかの部分にアクセスすることはできなくなったんだなと思う。
彼らの予言通り失われた。というか、失われたかどうか判断する基準が失われたんだなと思う。

その時代を背景にしつつ、江戸前エルフの小柚子さんのように、「豊洲に買い出し」の世代がうまれてくるのは、どういう顔をすればいいんだろう。

またこれも読んだ↓


名古屋本山の古本屋で買って一年積んでしまってた。
まだ読み終わりません。
発達段階と宗教段階を紐付けるのって結構スリリングでいいね…。


1日遊んで、1日考える、このくらいのペースがいいなになってきた。
本当はそのうえで、1日作る、の時間も欲しいんだ。
週休3日制を待望しています。給料半分になってもいいから。

このノートを書きながら長瀬由香さんのライブをきいていました。待機画面が良いアンビエントで、ふと切れ端のような映像が差し込まれ、街を歩いて、ライブ会場につき、ライブが開演する。

いいね。

長瀬由香の存在も、世界のひとつのありかたを変える原理となるかもしれない。という言葉が残る。
浮力の発見。いいですね。


スマート電球の電源が切れていて、久しぶりに夕闇を感じてる。
電気代払わないとな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?