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20231023 蓮ノ空について(小倉ライブ)

よかったですね。蓮ノ空。
なにがあったかは、アーカイブや有志のセトリリストや、ライブレポートに譲ります。

ごく個人的な、いちファン、わたしに起きたことをつづります。
ツアーはまだまだ続くので、可能な限りあいまいに、というかあいまいな書き方しかわたしはもともとできないのですが、まあそうやって記録します。

あいまいにはしましたが、演出上のネタバレを含むかもしれません!

わたしが見たこと

踊りの可憐さと、そのたびの衣装のひらめきを見ました。
遠くに見える動きと、それをアップするカメラにより切り出されたその動きのディテールを見、わたしの目は舞台を見ると同時にカメラと同化できていました。
また、皆が振るライトを見ました。トロッコで移動するキャストさんを中心に、それぞれの色の波がホール内を水紋のように動いて行くのを見ました。

きいたこと

楽曲は、言うまでもなく。目の前の口から音が発されていることの稀有さに頭パンクしそうになってました。
スケイプゴートのソロパート、バックの音が消えると同時に、村野さやかさんの声が残響でホールに響いたこととか。
ココン東西で、トロッコの上から、わたし(たち)を指さしながら、大沢瑠璃乃さんが「あっちも こっちも」と歌ったこととか。
聴いたことを忘れられないような音たちがありました。

また、この高密度のライブの中ではさまれるお話にも、忘れがたいものが多かったです。
たとえば、この景色をつづりに見せてくれてありがとうございましたという、佐々木琴子さんの言葉、
実在し続けますという、月見こなさんの言葉、これらが特に凄まじくて。

どれも、次元のことなるキャラクターたちと、原理的に、溶け合うことはできないけど、彼女らのもっとも良いよりしろになっているという、自覚があることばで、本当に高い高いあり方で。
頭かかえた。

一旦幕を引いて、もう一度幕があがって、キャラクターたち「だけ」がスクリーンに映り、語り始めたときのわたしの壊れ方といったらなかった。
先程まで眼の前で踊っていた彼女らが、スクリーンの上で、immortalになったと、ぱっと思った。
これは他の、長瀬由花さんのライブの感想と丁度対になるものなので、なかなか言い当てられてない自覚はあります。
いつかきちんと書きたい。

そして、そのキャラクターたちが、この地、この小倉のまちのことを、たしかに話したんだ。
この場所に彼女たちが本当に居る。
ぐらぐらと世界が接続して、うめきにうめいた。

起きたこと

たとえば、ハウリングの中うたうキャスト、みみを抑えるキャストに、心からの応援をする、届けとたしかに思いながら手を振る、そういう向き合いが生じていました。

うずくまって耐える瞬間がありました。物語の重みに。
また、みなで絵を見てくるしんだときもありました。

抑えよう無く、心からのありがとうを叫んだりもしていました。
誰にでしょう、と思うに、眼の前とスクリーンの上の彼女たち、わたしをこの物語に導いてくれた、クラブやインターネットのひとびと、いまこの会場で隣でペンラを振ってくれている、名前も知らないファン、みんなに言っていたのと思う。

また、ゴンドラの上で目があったようなとき、眼と眼があってほしいと思ったときがあり、これはわたしにとって、特に本当に目を合わせることができないわたしにとって、とても大切なことでした。

このことについては、別のクラブイベント(uku kasai さんの"hi―目と目を合わせる―")としっかり絡めて書きたいので、がんばります。

その他

終演後、本当に立てなかった。子鹿みたいになることあるんだって思いました。
フォロワーさんにまず会い、この方は自分が一番駄目になってたときに、blueskyなどで支えてくれた方だったのだけど、その方に挨拶するときもほぼ息も絶え絶えな状況でした。次は人間の言語を喋れる状態で語りましょうね。

その後小倉駅前の居酒屋にはいっていくつか喋る機会を得ました。もともとファンとして聞いていたDJさんたちばかりで恐縮してしまう。
それぞれの言葉で感想が緻密に語られました。本当に物語をきちんとかたることができ、歌詞や曲のディテールを読み解くことが出来るひとびとって、偉さだな〜となる。


出て、もう一回会場の方面へ散歩。蓮ノ空のことほんとに好きかもしれんの結論に至ったりしました。

博多方向へ、特急で帰りました。



この鹿児島本線の沿線は、個人的ですが、自分の生まれ育った景色であって、こんな灰茶色の九州によく来てくれたなと思う。金沢からはるばる。初回ツアーの場所として。
知っている景色を知らなかった記憶を持ち帰りながら通過していく。
景色の意味が塗り替わっている、つまり、彼女らが降り立った世界線の北九州をいま景色としてみられるようになっている、と思いました。

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