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クマよけに効くのは鈴じゃなくサングラス?

医者から聞いた話です。

彼は今まで3回ほどクマに会ったことがあるそうで、1回目と3回目は車で走っている途中に会ったりしたくらいで、それほどでもなかった。が、2回目がヤバかった。

山登りをして、軽快に下山している途中、ばったり出くわした。クマとの距離はわずか数メートル、本州なのでおそらくツキノワグマであろうが、ヒグマほどではないにせよ、自分より明らかに大きい。自分もかなりびっくりしたが、クマも相当驚いた様子。生きた心地がしなかった。

死んだふりはダメ、クマから目を離さず、ゆっくり後ずさりすべしというセオリーに従い、なんとかクマの視界から消え去ることができた。

顔面蒼白、心臓バクバク。

後ろからゆっくり下山して来ていた友人と合流し、わけを説明し、また遭遇しないかおびえながら、なんとか無事帰って来られたという話だ。

ポイントは2つ。

ひとつは、クマに遭遇する可能性は比較的低いといわれる、真昼間の午後2時に遭遇したこと。もうひとつは、ちゃんとクマよけ鈴をチリンチリンと鳴らしながら歩いていたということだ。

出来る限りのことはしていたのに、出くわしてしまった。いったい、クマに出会わないよう、どのような対策をすればいいのだろう?

ということで、まずはカプサイシン(唐辛子の成分)入りのクマ撃退スプレーの購入を検討しているそうだ。ただ、彼がネットでざっと調べた限りでは、幸か不幸か、カプサイシンスプレーでクマを撃退した話は見つけられなかったそうだ。そもそも、クマに出会うこと自体がレアであり、サンプル数が少ないだろうだから、無理からぬ話だ。

私が噴き出したのは、サングラスが有効だったのではないか、という話。

彼は、西部警察に登場する大門刑事のような大きめのサングラスをかけていた。彼の見立てでは、クマはこちらの顔をじっと見てきて、「なんだってこいつは、こんなに目玉が黒くてでかいんだ!ヤバいぞ!」とひるんだ様子だったとのこと。

あくまで彼の印象ですが、まあ、たしかに、自然界でサングラスほど目玉が大きい生き物は、めったにいないでしょう。目玉の大きさは、ある程度、体の大きさに比例するものであり、目玉が大きいということは、体も大きい。

つまり、クマは、「こいつ、今は縮んで見えるけど、目玉がデカいから、じつは自分より大きくて強いのではないか?」と、本能的に恐れを感じたのかもしれません。基本的に動物は、自分より大きい動物には向かっていきませんからね。

というわけで、クマよけには鈴よりサングラスがオススメ?という話です。

もちろん、責任は取れませんので、あしからず。



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