盗みと殺しの境界について
物騒なタイトルですいませんが、以下は事実に基づく話です。
昔、おばさんの家が泥棒に入られました。
大変だ!ということで行ってみると、部屋のカーペットの上には生々しい土の靴跡が残っていました。そうか、泥棒は靴を脱いで入らないんだ、と妙なことに感心した記憶があります。
幸いなことに、盗まれた物はカセットテープレコーダーひとつだけ。おばさんはあまり経済的に豊かでなかったこともあって室内に金目の物はなく、あちこちに残された荒々しい靴跡が「チェッ、何もねえのかよ!」と泥棒の苛立ち