08.静物
ドレスコーズと毛皮のマリーズの歌詞で連なるストーリーです。はじめてご覧の方は、「01.チャーチにて」 からお楽しみください。
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夜明けから、その陽が暮れるまで歩き続けたマックとメリーは、パリで一番人気の娼婦・ジェニーのことを、誰も知らない街まではたどり着いた。
ジェニーを辞めたメリーと、もう戦場に戻ることのないマック。
ここからふたりだけの旅がはじまる。パリの街に未練はない。
ずっとひとりぼっちだったマックとメリー。これからは一日中ふたりだけで過ごせる毎日。それでよかった。ずっとそんな日が続けばいいと思っていた。
ふたりは国境を越え、イギリスの田舎町ブランデルサンズへ。
一方、マックとメリーが去った数ヶ月後のパリは、戦争が終わり、退廃の街へと化していった。
ジェニー不在の『メゾン・クローズ』は経営不振で閉店。娼館はデュマフィスが買い取ることになった。
しかしジェニーは、『メゾン・クローズ』へも、そしてデュマフィスのもとへも戻ることは二度となかった。
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09. どろぼう につづく。
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