見出し画像

スタディ通信 22年6月号

6月の『諸相』スタディも今週末、6月4日(土)に迫ってきました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。僕は本日、パワポのスライドのノート機能に気づき「なんでこんな便利なものを今まで見落としていたのか」と思いました、マジで。



6月は通常の、テキストを順番にやっていくセッションではなく、一つのトピックを扱う特別セッションになっています。扱うトピックは「祈り」です。

12ステップに関心のある方なら「祈り」というのは

ステップ11 
祈りと黙想を通して、自分なりに理解した神との意識的な触れ合いを深め、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた。

というステップ11の文面を思い出される方もいるかもしれません。もしくは、ミーティングの終わりにみんなで唱える「平安の祈り」を思い出すでしょうか。

しかし、もしかすると「祈りとはどのような行為で、そこで何が起こるのか、何を目指すべきなのか」といった「12ステップにおける祈りの効果」は考えたことはないのではないでしょうか。僕自身、ジェイムズの『諸相』を読むまでは、そのことを考えたことはありませんでした。
一体、12ステップにおいて、「祈り」はどう位置付けられているのでしょうか?

今回の特別セッションではその疑問に答えていこうとおもいます。この疑問は、自分がスポンサーをやるときに重要なものになってくるものです。

・    ・    ・

『諸相』においてジェイムズは「祈り」において人にどのような現象が起こるのか、何がその現象を引き起こすのかを論じています。
ジェイムズの「祈り」についての分析は、どうやらビル.Wにとっても重要な示唆を与えたようです。ビルの伝記である Pass it on には、ビル自身が諸相から読み取った重要なポイントとして「ハイヤーパワーの助けを懇願すること」が挙げられています。それは、ジェイムズの語る「祈り」に相当するものでしょう。

ジェイムズの「祈り」は特定の宗教のやり方を指すものではありません。また、特定の祈りの言葉に関するものでもありません。
宗教の領域よりも、さらに広い領域での行為として「祈り」を捉えるジェイムズを学ぶことは、私たちのステップワークにとっても有用でしょう。その領域は、私たちが成長を目指す「スピリチュアリティ(霊性)」の領域なのですから。

・    ・    ・

Pass it on は日本語翻訳がありませんが、その内容や12ステップとの関係を知りたければ、ぜひ下記「心の家路」さんのスタディ記事をお読みください。


また、ビルと『諸相』との関係については、「ビル・Wに問う (19) ビル・Wの霊的体験」を紹介します。こちらも事前に目を通してもらうと、スタディが面白くなるかと思います。


ではでは、当日、お待ちしています。


◆今後の予定

6月4日 特別セッション ジェイムズと「祈り」
7月2日 イントロダクション「なぜ『諸相』を学ぶ必要があるのか」
8月6日 第一講 宗教と神経学 (1/?)
9月3日 第一講 宗教と神経学 (2/?)

22年5月現在