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Change the my carlife 7 ルノー編~愛車を探す試乗記

1BOXはどうも…でも、荷物は積みたい。そんな、人におすすめなのがルノー・カングー。本来は商用車だけに積載量十分で価格も安い。なにより、フランス車なのでちょっとお洒落というクルマ。前から趣味車として気になっていたので試乗に向かいます。

■カングー ZEN

聞くと発売は12年前というから大分設計も古く、最近の安全装備が付いていないのは減点です。しかし、商用車として設計されているので機能的だし、積載量は十分だし、ちょっと古臭いところも愛着が湧きます。例えば、後部ドアはヒンジで左右開きですが、そのヒンジがむき出しだったりしてもカングーというキャラクターに合っているのでむしろ愛せます。フランスではぶつけて停める風習?があるのでバンパーなどは復元力も十分。窓は大きく、サイドシルも車体の高さのわりに低く設定してあるのです。実は、メルセデスにもOEMで供給されているクルマでそういう点でもこのジャンルでは抜きんでた存在であると言えましょう。

社内空間が広いのでそのままキャンプに出かけたくなる気がします。運転感覚は商業車に近く、軽トラみたい。試乗してみると、ごくごく平凡なドライビングです。シートもソファーみたいなので長距離は疲れるかもしれません。それでも、1BOXはキライ、高い位置で運転するのは嫌、でも荷物は積むという人には良いクルマです。趣味があり、荷物をたくさん積んで出かける人でドライブフィールにこだわりが無い人には最高のギアだと思います。趣味の友です。ちなみに、数年でフルモデルチェンジの予定です。特別限定車が多く出るモデルなので、お気に入りの色が出るのを待って買うというのが良い買い方だと思います。

■メガーヌ スポーツツアラーGT

ルノーにはメガーヌという主力のモデルにワゴンが設定されています。と、いうことでこちらも試乗です。車高が低く、ワゴンの床の位置も低めでちょっと使い勝手は悪いのは減点です。それでも、社内は十分広く、間接照明などスポーティーな演出は好感が持てます。

ルノーは基本的にFF車なのでドライブフィールが気になりましたが、FF感が上手く消されていて驚きました。エンジンも1.6Lながらターボで205馬力もあり、トルクも28.6kgmと十分以上のエンジンが載っています。エンジンモードも変更出来、Sportモードではエンジン音やディスプレイライトも赤くなるなど素晴らしい出来です。アクセルを踏めばレーシーな加速を見せました。ステアリングは4WSが装備されていて、低速では逆位相、高速では同位相となり、逆位相では回頭性が増しています。ハンドルを戻すときに若干の不自然な揺り戻しがあるものの概ね自然はハンドリングを実現です。これなら、搭載されていても良いという仕上がりになっています。他のクルマにはない特徴かもしれません。ブレーキやシートの出来はドイツ車には及ばないものの、価格も見ればコストパフォーマンスが高いと言えます。何より運転していて楽しいというのは良いクルマです。

ルノーはF1ではターボを初めて持ち込んだり、ウィリアムズ時代は無敵を誇った技術があるものの、市販車ではそのイメージが落とし込めておらず、技術的にも目立ったものがなく、日本における知名度、認知度は著しく低いのです。しかし、今回実際に乗ってみるとこんなに良いクルマを作っていたのかと感心しました。コスパも良く、クルマにはこだわりがないけど、他の人と違うクルマに乗りたいという人には絶対おススメのクルマです。ちょっとしばらく乗ってみたいと思わせる仕上がりでした。今回お伺いしたルノーは日産プリンス東京販売が運営している店舗で、日産系のディーラーというのも安心して乗れる、メンテナンスも信頼出来るという点でもルノーはもっと売れて良いクルマだと思います。こちらもフルモデルチェンジ前ということで玉数は無く、次期メガーヌを選択すべきでしょう。

■トゥインゴ

ディーラーでTWINGOを見かけました。可愛く女子受けするクルマでデザインが良いなと思っていましたが、内装も可愛くかつお洒落な仕上がりでした。日本車の可愛いクルマってどうしても男子が女子受けするクルマってこんな感じでしょう?という風に作ってあるのですが、欧州車のコンパクトカーはいかにも女子受けしそうなデザインなのに、男が乗っても似合うお洒落感があって良いのです。車高を低くして太いタイヤを履いたらボーイズレーサーな感じがあるんですよね。初めて知ったのですが、このクルマRRなんです。後輪駆動、ポルシェと同じ駆動方式です。エンジンルームのフタなんかはもう懐古主義的で愛でたくなってしまう。これは乗らないとイカン!ということで試乗しました。

RRのクルマは初めてで後ろから押される感があって、走りを感じます。大人2人が乗るとクルマとしてのバランスも良いのではないでしょうか。0.9Lの3気筒ターボで92馬力あるので並みの軽よりも走りそうです。オーバーハングもなくドライブフィールは軽快でした。後部ドアは硬質ガラス1枚で出来ていて、長時間ドライブでは荷室に買い物袋など入れると温まってしまうらしく、そんな手がかかるところも可愛らしい一面のあるクルマでした。価格はともかく軽買うならこっちだなと思わせるクルマの良さと、お洒落で、愛着が湧くクルマです。

■試乗したクルマの販売価格ランキング(値引き前価格)
843万 アウディ A4 アバント クアトロスポーツ
700万 メルセデスベンツ C200
684万 ボルボ V60
668万 メルセデスベンツ C180
514万 スバル レボーグ2.0STI
463万 スバル アウトバック2.5L
425万 ルノー メガーヌスポーツツアラーGT
356万 ルノー カングーZEN

■しま3乗りたいクルマランキング
メルセデス C200
メルセデス C180
スバル レボーグ
スバル アウトバック
ルノー メガーヌスポーツツアラーGT
アウディ A4 アバント
ルノー カングーZEN
ボルボ V60

次回、予約が取れずにルノーに乗ったけど、次回は絶対BMWに乗ろうです。

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