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「チョコミントは歯磨き粉」論争にも終止符を打とう

 以前「きのこたけのこ戦争」に関する記事を投稿した。
 せっかく私がきのこ派の完全勝利をもって戦争の終結を宣言したにも関わらず、火の無い所に煙を起こそうとするたけのこ派の方には、是非ご一読いただきたい。

 そしてお菓子界隈において「きのこたけのこ戦争」と並び日夜議論が絶えないのは、「チョコミントは歯磨き粉」論争である。
 この論を唱える人の多くは「ミントの清涼感が歯磨き粉を想起させ、食品として許容できない」としている。

 チョコミント大好きパーソンの私としては、そのような流言を看過するわけにいかない。まさに風説の流布であり、断罪されて然るべきだ。
「チョコミントは歯磨き粉」論争に終止符を打つべく、重い腰を上げる決意を固めたのだ。
 私が「チョコミントは歯磨き粉」説に反駁できると考える理由は、以下の通りである。

①ビジュアルを凌駕する味
 青とも緑とも取れる毒々しい色味は、一見食欲を減退させるように思われる。実のところ、日本でチョコミントが販売され始めた1970年代、その売れ行きは芳しくなかったようだ。
 しかし50年の時を経て、今ではすっかり市民権を得ている。これはミントの清涼感とチョコレートの甘さが生み出す絶妙なハーモニーが、ビジュアル面のマイナスを凌駕しており、多くの人がその良さを認めたことの証左と言えよう。
 私はそのビジュアルすら愛おしいと思っているのだけれど。

②科学的効能
 ペパーミントの主成分であるメンソールにはリフレッシュ効果があるため、頭がスッキリし、集中力アップにつながる。またメンソールには整腸作用があるため、食後のチョコミントは非常に理に適っているのだ。

③チョコミント味の歯磨き粉は存在する
「チョコミントは歯磨き粉」論争を調べるにあたって一つ気になったことがある。
 そう言えば、チョコミント味の歯磨き粉なんて存在するのか?
「チョコミント味 歯磨き粉」という珍妙な検索ワードでググってみると「プチリカル チョコミント」という、正真正銘チョコミント味の歯磨き粉がヒットした。
 さらに好奇心が暴走して歯磨き粉味のチョコミントがないかを調べてみたが、どうやら無さそうだった。
 ここから導き出されるのは、チョコミントは歯磨き粉の領域を侵犯し得るが、歯磨き粉はチョコミントの領域をし得ないというれっきとした事実である。
 つまり、歯磨き粉に対するチョコミントの優位性を認めざるを得ないのだ。

④人生経験が足りない
 チョコミントは当然、チョコとミントの二大要素で構成されている。ミントフレーバーのものは他にもあるのだから、違うもので例えてもいいはずだ。チョコという要素を無視して「歯磨き粉」などとあげつらうのは、実に浅薄だと思う。知識・人生経験が不足していると言われても仕方ないだろう。

 以上が「チョコミントは歯磨き粉」論争を根絶するための提言である。
 特に④については詭弁と思われるかもしれないが、チョコミントの素晴らしさを啓蒙するためには、多少の痛みが伴うのはお許しいただきたい(?)

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