見出し画像

また空いてしまいました。
本当はお酒を造っている段階や、出荷の模様などをUPしようと思っていたのですがそのような余裕がなく(言い訳)

現状申し上げますと、
 ・お酒は3月15日に上槽(醪を搾ること)
 ・生酒を4月2日から発売→完売
 ・火入れ原酒を6月から発売予定
となっております。
コロナの影響もあり、厳しいかと思いましたが、
想像を超える皆様のご支援を賜りまして、無事3週間程で生酒を完売しました。

今までの様子はある程度InstagrumにはUPしてありますのでよろしければ見てください↓。


もうここまできたので
・お酒の出荷:インスタ等で報告
・思うところについて:こちらに記載
と整理しようかと思っています。
いいですよね(笑)


さて、今回初めて一人称で「モノ」をつくりました。
前職のドコモでは法人向け料金プランを作り、その際も産みの苦しみを味わいましたが、あくまでチームの一員として関わったもの。
今回は全然違った経験をすることができました。

何せ、失敗したら責任を取るのが自分しかいない。

自営業・職人さんにとっては当たり前のことが元サラリーマンの身としては想像以上にプレッシャーとなりました。

最初のお酒とはいえ、応援してくれる方がたくさんいらっしゃいます。
「楽しみにしてるよ」「どんな酒にするの?」そういった声は沢山いただいていました。
何事も第一印象が肝心ですし、お世話になった福持酒造場さんにも迷惑はかけられない。

造っている最中も「もっと勉強すればよかった」と後悔し、そして造り終わって出荷する際には「できるだけお酒に負荷をかけないように」と極力涼しい場所でラベル貼りしたりすぐに届けたり。
サイトも事前に作っておけばよかったとか車はもっと積める車を買えばよかった(自家用車で配達しています)とか。。。
事前に用意していれば思うこともなかった苦労もありました笑

そういったマイナスの感情を経て、4/2にリカーショップオオタケに届けた時、目の前でお酒を購入頂いた時。

まだ実感が湧きませんでした。
言ってみれば他人事みたいな気持ちでした。

振り返ってみればずーっと他人事みたいだったんです。
酒を造っている時、自分一人でラベルを貼っている時。
勿論、自分なりに悩んだり頭を抱えたりしていました。
その中で自分の商品を造っている!という想いに欠けていた訳ではないのですが、遠い世界のモノみたいで実感が湧いていなかったんだろうなと振り返ると思います。

実際お酒を配達した時もそんな状態だったのです。
でも、その遠い世界が急に自分の世界になった瞬間は鮮明に覚えています。

「これ美味しいよ」

飲んで頂いた方から電話でそう言われた時です。

4/2の時点でFacebook等で購入いただいた方が投稿されていたりして嬉しいとは思ったのですが、翌日のその瞬間はもっともっと鮮明で。

「あ、自分のお酒造ったんだな。褒められているんだな」

と初めて実感しました。
泣きはしませんでしたがにやけてしまいました。
遅いと怒られそうですが、振り返るとこれが実感に変わった瞬間です。

よく「お客様の笑顔が一番」と言われている方がいます。
以前までならそういう言葉を聞いても「そうなんだ」で終わっていました。
それが初めて理解できました。

モノを造るということはこういうことなんだ。
魂を込めて造り、提供して対価をもらう。
対価はお金だけではなく笑顔というモチベーションなんだ、と。


それから色んな方に美味しいと言って頂きました。
これがまた次のプレッシャーになっていきますが、それと共に「絶対自分の蔵で造ってやる」というモチベーションに繋がっています。
こうやって自分の中で、プレッシャーとモチベーションの渦をどんどん大きくしていきたいな。

そのためには、この初心を忘れないこと。
自分への戒めと共にこの文章を残しておきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?