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道辺日記(2024年6月12日)

5時半起床。バゲットを焼き、結婚祝いでいただいたレバーパテと生ハムをそれに乗せて食べる。ついでにお弁当も作った。早起きができたので、のんびり夫とお喋りもできたし、楽しい朝となった。
ちょっと前に流行ったMBTI診断の話をする。ちなみに私はINTJ-T(建築家)である。結果が出たときは本当か?と疑ったが、ほぼ特徴が当てはまった。INTJあるあるを検索しては夫と盛り上がった。まあ性格なんて環境で変わるものだから、時々やって楽しむものなのであろう。
夫を玄関で見送った後、読書をして、10時に整体へ行った。整体のS先生は健康に関する質問にならなんでも答えてくれる。私が中学生から現在に至るまで空えずきをしてしまうのは、胃が弱いからだとのことで、無糖の甘酒を飲むと良いと教えてくれた。S先生はコーヒーと甘酒を混ぜて毎朝飲んでいるらしい。コーヒーは腸に良いそうだ。整体後早めの昼食をとり、実家にさくらんぼを届けに行った。母も弟も仕事で誰もいない。私は勉強道具を持っていたので、今日は実家でのんびりさせてもらうことにした。
勉強をしていると、ふと大学の部活で知り合った、中国人留学生のYさんのことが気になった。Yさんは私が体調を崩したときに、さりげなくではあるが、なんだかんだ一番励ましてくれた先輩である。哲学専攻で英語、ドイツ語、日本語、中国語を駆使する才女だった。基本的には淡白な人で、マイペースな合理主義者といった具合である。彼女とは部活のこと以外にも哲学や宗教の話をした。私に「疑う」ということを最初に教えてくれた人であるとも思う。彼女は何事も徹底的に疑う、シビアな人であった。「悲観的な人間の頭こそが一番明白である」とも教えてくれた。Yさんは私の浮ついた哲学や宗教観に警鐘を鳴らしてくれた。当時の私は病気に疲弊していたのもあって、その警告を真面目に取り合わなかったのだが、今となっては彼女の言いたいことが痛いほどわかる。あの頃と比べて私に主体性が生まれたからであろうか。無批判、無反省に信じることの恐ろしさを今の私は多少理解しているつもりだ。「あなただから言う」とYさんが自身の意見を伝えてくれたことが、とてもありがたいことであったと、今になってやっと私は気がついた。学生時代、私があまりにも自分を追い込んでいるのを見たYさんは「自分を脅迫しないで。世の中のことはなんでも時間の流れの中に消えていくから。」とメッセージをくれた。そう言ってくれる人のいる安心と幸福を五年越しに感じている。私が大学を休学してから彼女とは会っていない。
17時頃、気持ちが落ち込んで、希死念慮が頭をよぎる。頓服薬を飲んだ。18時頃母が帰宅したので、他愛もないことを話す。すると徐々に心が持ち直してきた。夫は残業。今日は立ちくらみが多い。
夫が実家まで迎えにきてくれて、ともに歩いて帰る。20時頃帰宅。

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