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詩 「月影」

夕日のしんと終わる音を
はっきり聴いたつもりでも
気づけば真っ暗闇
私は光を求め、渇いてる

月影の街でひとりの夜を泳いでる
ひらひらと舞う白い手は鬱血の予感
しあわせなんてきらいだよ。
鈴が鳴った、祝福だ

角部屋の小春日が
じんわり蝿を殺すように
私は身動きがとれない
手首だってもう青い

心臓には穴が空き風が吹き抜ける
これがいつかの私
ほかのハラワタもさらそう
・・・
みんなの笑顔を愛せるかな

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