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詩「レール」

雨粒が電車の窓に爪を立てる
みんな神に導かれたみたく
真剣に見つめている
わたしは句読点のないお手紙を
じつは色んな人に出したくて
美しい便箋を溜め込んでいる
ムラのある筆圧も怖がらないで

お金を稼いだら社会になっていく
わたしは胃もたれにやられてる
わたしの鱗の一等綺麗なやつを
あなたの痛みと交換してください
それが何よりの誉れであると教わったから
いつか星座の連なりのように
あなたとあなたに出逢うから


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