劇的 vs千葉 2-1

続く低空飛行

 日曜にルカオに殴られた後に、ミッドウィークに物理的に削られて、散々なホーム連戦。チーム状態は相も変わらずよろしくない中、3連戦も3戦目へ。

 お得意様、千葉。あんまり負けてないフクアリ。過去の対戦成績は2勝3分3敗。
2010  1-2 ● '63 戸田和幸
2011  3-1 ○ '44 後藤涼, '63 小林竜樹, '88 萬代宏樹
2012  0-2 ●
2013  2-2 △ '34 小林竜樹, '81 横山翔平
2014  2-3 ● '41 青木孝太, '56 瀬川和樹
2015  2-1 ○ '32 江坂任, '73 吉濱遼平
2016  0-0 △
2017  1-1 △ '5 高井和馬
 あの忌々しき2017年すら負けず、シーズン唯一勝ち越してた相手。未だ希望の光の見えない状況だからこそ、千葉を足掛かりに浮上のきっかけを掴みたいところ。

画像1

 群馬は、ミッドウィークから2枚変更。GKが慶紀、FWに進を起用。負けが込んでる状況下でも、軸を代えないのが吉と出るのか凶と出るのか。

 対する千葉は、前節途中交代のクレーベに代わり川又がスタメン入り。ネームバリュー的には錚々たるメンバー。

前半

 珍しく、立ち上がりから落ち着いた試合の入りを見せる。ここ数試合、序盤に攻勢に出て、一息ついてふんわりしているところで失点するまでがデフォだったことを考えると、悪くはない。ビルドアップが出来てるとは言い難かったが、それなりにゲームを作っているように見えた。
 それでも12分、左サイドを崩されたところから田口がフィニッシュ。ここはスタメン復帰した慶紀が今季何度目かのビックセーブ。
 その後、ある程度攻められながらも掻い潜っていたが、35分に決壊。コーナーキックを一度クリアするも、再び繋がれてアバウトなボールを上げられる。川又が競り勝ち、スクランブルなボールを山下が押し込む。ラインが上げられない+ボールウォッチャー気味の守備では抑えられず。ここは改善の余地あり。
 

 ほぼワンチャンスをモノにされ、今日も嫌な流れが漂う中の前半AT。宮阪が高い位置でボールを奪うと、鋭い縦パスが白石に渡る。白石がターンしたタイミングで転倒し、PKの判定。足が掛かってたかは微妙な判定ではあったが、予想外の同点のチャンスを得る。これを大前が難なく決めて、前半のうちに同点に追い付く。大前はこれが移籍後初ゴール。タイスコアに戻して折り返す。

後半

 後半の頭から、白石に替えて林を投入し、進を左サイドに移す。
 55分、カウンター気味の流れから進が左サイドを切り裂きクロス。中で林が合わせるが、宇宙開発。ハーフバウンドで難しいボールだったか決めきれず。
 その後は膠着状態が続く。群馬は、KJ、更には七聖を入れて攻勢に出る。
 このままドロー決着かと思われた、後半AT。七聖の力強い突破から得たCK。大前の蹴ったボールは相手DFに当たり、小島の前にこぼれる。これを小島が狭いコースを打ち抜き勝ち越し。そのまま試合終了の笛が鳴り、サヨナラ勝ち。


雑感

 ここ2試合と内容が雲泥の差。手の平返すレベル。要因は色々あると思われるが、中盤が試合を通して高めの位置を取れていたことが大きい。今まで、中盤が引き過ぎてDFラインに吸収され、ギャップを突かれることが多かったが、今日は改善が見られ、PK獲得の場面も、宮阪があの位置でボール奪取できたことで、その後の縦パスにつながった。失点の場面では、後ろからの走り込みに対応しきれなかったなど、まだまだ完璧とは言い難いが、山形戦と同様、正しい位置取りができていれば、チームとしても結果が着いてくる。

 攻撃面でも、ここ2試合とは比べ物にならない。ストライカーとしての牙を剥き続ける進は、やはり脅威になる。白石も積極的に前に向かうプレーが増え、PK奪取の大仕事。林に関しても、決定機は仕留められなかったが、リザーブからでリフレッシュしたか、今までよりも数段機能していた。大前は、これまでも違いを見せていたが、今日はチームを勝たせる出色のプレー。ボールを散らす、縦に入れるといった役割は、唯一無二。今日は途中からKJ、七聖が入り、攻撃に厚みが出た。KJはボールを触る機会は少なかったが、少ないボールタッチでもらしさは見せた。ここから、大前、KJのコンビネーションが確立されれば、ロマンは膨らむ。七聖は、今季ここまで出場時間が短いながら、常に縦への意識が強く、その結果得たコーナー。間接的ながら大きな仕事。あの七聖の姿勢は俺らを熱くさせる。

 もう一つ大きいのは、縦パスが入るようになったこと。前半、要所で縦パスが通っていたことから、後半千葉は選手の間を閉めてきた。しかし、すると今度はサイドにスペースが生まれ、上手く崩すことにつながった。チームとしてどこまで設計していたかは未知数だが、これは今後に向けても大きな収穫。

最後に、今日の勝利の立役者の一人。試合後を重ねるごとに頼もしくなってたけど、これを見ると、如何に強い気持ちを持っていたかが現れてる。

 連敗が続き、やばいチーム状況で対戦して、チームを上向かせてくれるお犬様には、頭が上がりません。是非今後とも末永くよろしくお願いします。取り敢えず、来年は喜作食べ行かねば。

 アウェーでATの得点で勝利。これと被る。ここから流れを変える。
 全てを懸けて、勝利を共に掴め。(手の平返し万歳)


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