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「明るいナイマ君」と「赤いナイマ君」~上野動物園のマヌルネコたち、その飼育状況の変遷:序章

2023年8月、上野動物園にて「真夏の夜の動物園」が開催されたことをマヌラーさんのツイート(現在は『X』)をきっかけに知りました。

通常の閉園時刻(午後5時)を過ぎても開園している・・・ということはつまり、小獣館地下1階で普段は昼夜逆転の生活を送っている動物たちが「朝」を迎えた状況=明るくなった部屋にいる状況を見られる、ということなんですね。

思い立って「明るいナイマ」で「X検索」してみると・・・更に詳しいことがわかりました。

夜行性エリアの動物たちは、通常の閉園時刻以降30分間は展示場に留まっていて、その間だけは明るい状況で見ることが可能、というシステム?

この催しは毎年、開催されてきたようで、2020年~2021年は流行病の影響で中止になっていたらしい。

2018年の様子。

2019年の様子。

普段、通常の開園時間帯に(本人には見えない)赤い照明だけで照らされているナイマ君は「赤いナイマ君」と呼ばれているんですねえ。

さて、「明るいナイマ君」をきっかけに改めて思ったんですが・・・
2023年8月現在、上野動物園のマヌルネコたちは

ドロー(2010年5月4日、上野生まれの雄):小獣館1階に展示
ナイマ(2010年5月4日、上野生まれの雄):小獣館地下1階の昼夜逆転の展示場に展示
ユス(2010年5月4日、上野生まれの雌):非公開

プリームラ(2017年4月20日、埼玉生まれの雌):非公開
名前なしの雄の個体(2018年ノボシビルスク動物園から来日):非公開
名前なしの雌の個体(2021年3月28日頃、上野生まれ):非公開

という展示状況です。

「日本のマヌルネコ年代記」シリーズを書くにあたって参考資料にさせていただいたこちらのtogetterには、「ドロー君だけが非公開だった、もしくはドロー君が地下1階の夜行性エリアにいた」という時期があったことを示す投稿が含まれていた気がします。また、かつてはドローとナイマの姉妹のユスさんも公開されていたようです。

そこで、国内外のマヌルネコファンの間で論争の的になっている「上野動物園のマヌルネコの展示状況」について、「年代記」と同様に時系列順にたどってみることにしました。

↑のtogetterの始まりが2013年からなので、次回の記事で2013年からのまとめをスタートします。

ちなみに筆者自身は「赤いナイマ君」にしか会ったことがないため、カバー画像は赤いナイマ君です。

【おまけ】
たまたま発見した貴重映像。
2010年6月の、ドロー・ナイマ・ユスの三つ子が生後1ヶ月を少し過ぎた頃のものです。

両親のバヤル及びララーと思われる大人マヌル2頭と、コマヌルの姿が見えます。動画の説明によると

飼育員さんが子猫を1匹ずつ展示室からだしたため、親猫がパニック状態に。 多分、子猫の健康診断かと思われます。 (2分50秒後に飼育員さんが入室し、子猫が捕獲されます)

https://youtu.be/snAOauIUrmM?si=fqk82UL3ptc37WQH

という場面のようです。
両親ともに同居していたんですねえ。

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