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スターバックスで働き始めた話〜BAチャレンジ編〜

スターバックスで働き始めてから早1年4ヶ月。
入社当初から密かに掲げていた目標を達成したので、ここに報告する。


タイトルにあるBAというのは「ブラックエプロン」の略である。

スターバックス、といえばまず思い浮かぶのが緑のエプロンを着たバリスタの姿ではないだろうか。
紙袋やロゴに目をやっても、緑が印象的である。
さしずめスターバックスグリーンとでもいえよう。

一方で、スターバックスの店舗を訪れたときに黒のエプロンを着た店員を見たことがないだろうか。

全ての店舗に存在するわけではないのだが、時々見かけることがあるかもしれない。その方々が身につけているものがいわゆる「ブラックエプロン」である。


ブラックエプロンの公式の説明は以下の通りである。

スターバックスで、よりコーヒーの知識を持つ、バイヤー、ロースター、テイスター、そしてコーヒーマスターの中でも、より豊富な知識を蓄えた者に与えられる黒いエプロン。

スターバックス公式ホームページより一部引用(https://www.starbucks.co.jp/howto/coffee/seminar-kigu.html)

平たくいうとスターバックスにおけるコーヒーのプロである。

このブラックエプロンを手に入れるには、年に一回行われるテストに合格しなければならない。

スターバックスが扱うコーヒー豆についてはもちろん、器具や抽出方法、コーヒーにまつわる地理や歴史についても問われる。社会的、倫理的観点も必要だ。


漠然とブラックエプロンに憧れを抱いていたわたしは、昨年6月頃から勉強を始め、約半年後の1月下旬に受験した。

テスト受験時は「ここは前に自分でテストしたところだ!」という進研ゼミ状態になったり、「2択まで絞れたのに決定的な答えがわからない…!」と悔しさに奥歯を噛み締めたりと一喜一憂していた。

受験後は、落ちてても受かってても不思議ではないなと思っていた。


そして3月。発表は突然に、だ。
最近店舗に入ってきた新人の子とトレーニングをしていたところに、店長から声をかけられ知らされた。

結果は合格だった。

ぶっちゃけ、めちゃくちゃびっくりしたし本当に本当に嬉しかったし信じられなかった。

わたしはドキドキしながら合格者一覧の中から自分の名前を探して合否をひっそりと知る想定だったので、直接伝えられたことに少し戸惑ったのも事実である(笑)

店長から知らされた後、合格者一覧に自分の名前を見つけた。

点数やどの問題を間違えたかなどが確認できるのだが、点数的にギリギリ合格のようだった。

合格には違いないが合格者の中に自分より高得点の人や満点を取った人がいると思うと、尊敬と同時に沸々と燃え上がってくるものがある。

わたしにはまだ知識も経験も足りない。

ブラックエプロンを着けるには時期尚早である。だが、それが届くまで少し時間がある。
ブラックエプロンをまとうに値する努力を重ねていきたい。

もう一度、スターバックスの全ての豆を味わい、自分の言葉で表現し、それを取り巻く世界を知る。

それ通じてお客様や他のバリスタとつながる。


このnoteを書いていくうちに、はじめに思っていたよりもブラックエプロンの強い使命を実感している。

入社したときのような希望に溢れたワクワクを思い出す。

憧れの場所で働くことはキラキラなことばかりではない。泥臭く現実的なこともあり、ちょうど今自分自身かなり悩んでいる時期であった。

だが、このひとつの成功は心の霧を晴らす春風となった。

いや、こんな詩的なことを言っている場合ではない。
ブラックエプロンを着るまでくたばるわけにはいかない。

もちろん今のグリーンのエプロンもわたしに自信をくれる最強装備である。


もしかしたら、これを読んでいるあなたが最初に出会うブラックエプロンバリスタになれるかもしれない。

その、期待を込めて。

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