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【経営者向け】マネジメントお役立ち記事

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マネジメントが楽になる「識学理論」をわかりやすく解説しています。経営者・管理職向けの内容です。
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#モチベーション

社員のやる気の原点は「所属意識」である。

会社をよくする為には働く社員が生き生きとやる気を出せる環境が大事、でもそのやる気をどう出させるか、 多くの経営者がこのやる気に紐づく社員のエンゲージメントを大切にしています。 エンゲージメントとは「個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係」のことを指し、会社の為に力を発揮して欲しい、そして社員も成長して欲しいと経営者は願っているはずです。 しかしながら働き方が多様化した現代において、社員のエンゲージメントを上げることはそう簡単なことではなくなってきています。

モチベーションは、働く上で必要不可欠なものではない?

現在は「働くことにも楽しさを求める時代」と言ってもいいくらいの環境に変わっており、そのような環境下で部下を持つリーダーやマネージャーは、 「どうすればメンバーがやる気を出してくれるのか…」 「最近モチベーションが下がっているメンバーがいる…」 といった、”やる気”に関する悩みを持つことが多いです。 しかしそんな悩みを持つリーダーやマネージャーは、実はあることに気付いていないから悩んでいるのです。 それは「モチベーションは働く上で必要最低条件ではない」という事実です。言

なぜ部下はあなたの指示に従わないのか?

こんにちは。識学のマーケティングチームでマネージャーを務めている新村恭平(しむらきょうへい)と申します。 ・部下に指示を出しても、平気で逆らってくる ・指示の背景や意図などを、いちいち細かく説明しないと動かない ・指示の内容について、できない理由を並べてくる これらは、ある会社で実際に起きていた問題ですが、あなたの会社で似たようなことは発生していないでしょうか? 今回は、部下があなたの指示に従わない理由と、その解決策をご紹介します。 部下が指示に従わないたった1つの理

「組織のルールが社員を縛る」は本当か?

あなたは、「ルール」という言葉にどんな印象を持ってるでしょうか? 「息苦しい」「縛られる」「クリエイティブな発想が生まれにくい」など、比較的ネガティブなイメージを持っている方が多いのではないでしょうか? しかし、「ルールがない」や「ルールがあいまい」という状態では、組織に様々な問題が発生します。今回は組織の中で「ルール」が果たす役割について考えていきます 経験や置かれている環境によって「ルール」は異なる。 「それぞれが行うことに、上司からの細かい取り決めがない組織運営で、で

上司が意欲を評価しだすと、組織がおかしくなる

昔、私が駆け出しのコンサルタントだったころ。 人事評価のコンサルティングの現場で、上司から聞かれた質問です。 「安達さん、情意考課って知ってる?」 それまでの人生で聞いたことのない言葉でした。 「じょうい……?聞いたことないですね。」 上司は言いました。 「人事評価の項目の一つで、意欲や姿勢を評価することだよ。コンサルタントの常識だから、知っておきなさい。」 上司の言う通り、多くの会社が「意欲」や「姿勢」を評価の対象として、人事制度に組み込んでいました。 私は

「できない理由」を並べる人の話を聞く必要はない、という話。

かつてある会社でターンアラウンド(=事業再生)担当の取締役をしていたときのこと。 私は営業責任者に状況のヒアリングを申し入れたことがあった。 オペレーションや原材料の見直しなど、コスト面での改善が進んでいたにも関わらず売上が予定通りに積み上がらなかったからだ。 「部長、営業計画だけが予定通りに進んでいないようです。新規獲得が進まない原因を、どのように分析されているのか聞かせて下さい。」 「そんな事を言っても、お客さんにも都合があるんだ。こちらの都合通りに数字が取れるわ

社員のメンタルを守りたいなら、「モチベーション」ではなく「成果」にこそ、アプローチせねばならない。

メンタルに支障をきたす方が増える中、社員の「モチベーション」を課題だと思っている経営者、管理者は多いようです。 たしかに、書店のビジネス書には「メンタル・ヘルス」とともに、「モチベーション・マネジメント」や「やる気を引き出す」というタイトルが並んでおり、そうした理由から、「社員のモチベーション」に気を配る会社が増えているのかもしれません。 ただ、個人的には、モチベーションを「マネジメント」や「コントロール」の対象とすることに若干の疑問をいだきます。 モチベーションは何に

「仕事が好きではない」「職場は楽しくない」という人物であっても、成果をあげてもらうことはできる。

社員に好かれたい社長の話社員のモチベーションをどうやって上げるか、日々苦労している経営者、管理職は多い。 例えば以前、「社員がもう少し成果に対して意欲的にうごいてくれればねぇ」と悩む経営者にお会いした。 そのため彼は、月一回の社内交流会、要は飲み会を設け、その場で「エース社員」に仕事の楽しさを語ってもらおうと画策しているそうだ。 「そうして、社内の雰囲気が良くなればいいと思っているだけどね。」 と、経営者は言う。 ところが、一人の部下が反対した。 「社長がどうして