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【経営者向け】マネジメントお役立ち記事

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マネジメントが楽になる「識学理論」をわかりやすく解説しています。経営者・管理職向けの内容です。
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#会社

貴方の会社に離職者が多い理由

近年少子化が顕著になり、人材不足の時代となりました。20~30年前に比べて転職が当たり前になってきた環境のなかで、社員の離職に頭を悩ませる経営者の方も増えています。あなたの会社では、こうした問題に対しどのような施策を講じるか明確になっているでしょうか。実は、社員の離職に限らず組織で起こる問題の多くは誤解や錯覚が原因です。今回は、離職を防ぐための対策について、誤解や錯覚という観点から考えていきます。 採用前の誤解・錯覚社員の離職を防ぎたいのであれば、まずは採用前の段階における

新卒社員へのNG行為とは!?

会社にとってはまさに宝である新卒社員に対し、やってはいけないことをよかれと思ってしている会社がいかに多いことでしょうか。本記事では、三つの観点から避けるべき新卒リテンションについて解説していきます。折角の宝を失う前に、一度自社の施策を見直してみませんか。 チューター制度は不要 最初はチューター制度についてです。これは、会社の役員や部長などが、チューターとして新卒社員の面倒を見ることを指します。 はっきり言って、チューター制度は不要です。社長をはじめとした経営幹部による定期

働き方改革において、社長が考えるべきこと

政府が推進する「働き方改革」によって、大企業のみならず中小企業の社長も、社員の働き方について見直しを求められています。今回は、働き方改革実行にあたり中小企業の社長が考えるべき事柄について、「配慮はするけど遠慮はしない」という視点で解説していきます。 働き方改革の主旨 まず、下記を見てください。厚生労働省による働き方改革の解説です。 端的にまとめると、働き方改革の主旨は、「多様で柔軟な働き方を社員が選択できるようにすることで魅力ある職場をつくる。これによって、よりよい人材を

1on1の落とし穴 

上司と部下が二人で話し合う1on1ミーティング。実施している会社は多いでしょうが、基本的に私は1on1ミーティングをお勧めしません。メリットとデメリットを天秤にかけたとき、圧倒的にデメリットが多いからです。ここでは、そのなかでも三つのデメリットについてお伝えしていきたいと思います。 部下の個人的な話を聞いても戦略実現にはつながらない 1on1ミーティングをしている上司は、部下が考えていることをより深く正確に理解し、部下が集中して業務に取り組めるようにしてあげたいと考えている

人間関係のストレスが多い会社には”ルール”が必要である。

今、あなたが職場に関して悩んでいることはありますか? 3つほど、素直に悩みを思い浮かべてみてください。 離職が多い 上司、部下とコミュニケーションがとりづらい… 等 思いあたる悩みはあったでしょうか。 悩みは人それぞれ様々だと思いますが、あなたが思い浮かべた悩みの中に、 人間関係に関する悩みはありませんでしたか? 職場に関する悩みを抱える人の内、人間関係に関する悩みを抱える割合が最も多いといわれています。 厚生労働省の統計でも下記のようなデータがあります。 こ

あなたのチームは全員、挨拶がきちんとできていますか?

タイトルを読んで、ハッとさせられた方も多いのではないでしょうか。 当たり前のことを、当たり前に実行すること。 それって意外と難しいことではないですか? リーダーとしてご活躍されている方ならば、メンバーの事も含めて、難しさを実感しているのではないでしょうか。 ここではタイトルにハッとさせられ、記事を読んでくださっているリーダーの皆様へ向けて。 何ができていないから、そうなのか。まず何をするべきなのか。お答えしていきます。 ルールはストレスを軽減させる突然ですが、小学

"組織図"はなぜ会社に必要なのか?

識学では、組織図、ルール、評価制度の三つをそろえ、これらをもとに組織を運営することが極めて重要だとお伝えしています。今回はこのなかで組織図に焦点を絞り、その重要性と作成時のポイントについて解説していきます。成長を望むすべての経営者、リーダーの方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。 組織図が果たす役割 組織図は、組織や企業の内部構造を明確化したものであり、組織の全体像、指揮命令系統を示す極めて重要なものです。にもかかわらず、そもそも組織図がないとか、あっても長く更新され

会社を成長させたいなら、"理念経営"は不向きである。

会社が何のために存在するのかを明確にしたものが企業理念であり、企業理念を軸に会社を運営していくことを理念経営と呼びます。今回は、企業理念の正しい形とその使い方について論じた後、理念経営を目指すべきか否かを考察していきたいと思います。 企業理念とは まず、企業理念がどのようなものか詳しくご説明します。 企業は多くの支持者によって支えられています。顧客、社員、株主、こういった人たちの支持がなければ企業は何もできません。企業理念は、企業が何のために活動しているのかをこの支持者た

社員のメンタルを守りたいなら、「モチベーション」ではなく「成果」にこそ、アプローチせねばならない。

メンタルに支障をきたす方が増える中、社員の「モチベーション」を課題だと思っている経営者、管理者は多いようです。 たしかに、書店のビジネス書には「メンタル・ヘルス」とともに、「モチベーション・マネジメント」や「やる気を引き出す」というタイトルが並んでおり、そうした理由から、「社員のモチベーション」に気を配る会社が増えているのかもしれません。 ただ、個人的には、モチベーションを「マネジメント」や「コントロール」の対象とすることに若干の疑問をいだきます。 モチベーションは何に

「仕事が好きではない」「職場は楽しくない」という人物であっても、成果をあげてもらうことはできる。

社員に好かれたい社長の話社員のモチベーションをどうやって上げるか、日々苦労している経営者、管理職は多い。 例えば以前、「社員がもう少し成果に対して意欲的にうごいてくれればねぇ」と悩む経営者にお会いした。 そのため彼は、月一回の社内交流会、要は飲み会を設け、その場で「エース社員」に仕事の楽しさを語ってもらおうと画策しているそうだ。 「そうして、社内の雰囲気が良くなればいいと思っているだけどね。」 と、経営者は言う。 ところが、一人の部下が反対した。 「社長がどうして