見出し画像

スマホ依存症?

電車に乗ると8割の人は熱心にスマホを見ている。何を見ているか知らないが歩きスマホしてる人はゲームか動画。この様な人は兎に角歩くのが遅くたまらない。おれは歩くのが早いからいつもなら追い抜くが混雑しているとそれも出来ず後ろがつかえる。あまりにも酷い場合は注意する事もある。

それはともかく何に熱中しているのだろうか?と考えた。ゲームや動画の更に奥。何に対して惹き込まれているのだろう。そこを明らかにしてみたい。

少なくともここで言える事は、スマホの画面を見ている方が外の世界を見ているより興味を唆られるという事。スマホ画面の光を浴びると脳内に快楽物質でも出るのだろうか?そういえば一昔前はその役割がテレビだったのだろう。しかしどこか本質が変わってきた気もする。

考えるにテレビは見た事も聞いた事もない世界を感じられるツールであったと思う。人の好奇心を大いに揺さぶるものだったのではないか?

しかしながらインターネットの登場と共に少しそれも変わってきた。それが何かと言えば情報の民主化。いつでも好きな時に情報にアクセス出来る様になった。それによりテレビの役割はスマホに変わられる事になる。何故かといえばより「簡単」だから。家で決まった時間に見るという制約がある以上、ポケットから即時アクセスできるのは余程簡単である。水は易きに流れる。

ではその「情報」とは何なのか?そのヒントになるのがネット上で使われる言葉の中にあると思っている。

何かを発信している人は何かを表現し誰かに伝えたいのはまず間違いない。伝える必要なければこんな事はただの労力でありそんな面倒な事を目的も無く人はやらない筈だ。

そこを明らかにする為に人の「欲」に注目してみる。そこで役に立つのが「マズローの欲求5段階説」だ。この説は以下の様なモノである。階層の1番下から簡単に説明する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

⑤生理的欲求
生きる為の最低限の欲求。食べる寝るなど。生命を維持する欲求。これが満たされると次の欲求が生まれる。

④安全の欲求
安定と言い換えても良いと思う。生理的欲求が満たされた状態を維持したい恒常性の欲求。

③社会的欲求
帰属意識。社会の一員でいたい欲求。コミュニティ、グループ、会社など。最小単位は家族。これが無いと人は孤独を感じると言っていい。
正にここからが今回の問題に仮説を立てるべきフェーズ。

②承認欲求
他者から認められたい欲求。ここがど真ん中。ネット上で使われる言葉や画像を見るとココが本丸であろう事は推察できる。

①自己実現
満足な自分になりたいという欲求。ここは個人的にフェーズが大きく変わると思っている。その理由はこれまでは「人に与えてもらう」フェーズだったのがここからは「人に与える」フェーズだから。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今の人の生活、特にネットに接続できる層と仮定すると③社会的欲求②承認欲求①自己実現がメインだろう。ここを満たす為に熱心にスマホの画面を見る。

「#つながりたい」は社会的欲求の言語化だし
「特別な待遇を受けた」その様なニュアンスの発信は承認欲求が満たされた表現だし
「自己啓発や進捗報告や意気込みの発信」は自己実現のツールとしてのネットを利用している。主にSNSに見られる。

じゃあゲームや動画はどうか?
たぶんここがテレビがスマホに取って変わられた部分で発信(アウトプット)ではなくインプット要素が濃い「娯楽」と言い換えてもよい。シンプルにテレビよりコンテンツが面白ければコチラに向かうのは必然。やはり水は易きに流れる。

つまりスマホにより欲求を満たす場所が移動したというのが本当だろう。するとスマホ依存症なんて言葉はただのポジショントークだと分かる。

つまり良い悪いとは別の話。
良い悪いで話したがる人はいるけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?