2024年5月短歌まとめ

はじめに

 最近自分の中で急に短歌ブームが起き、ちょこちょこ短歌を作っていたので月終わりにまとめておこうと思います。季節感ガン無視だし、連作の一部っぽい雰囲気のものもありますが、ごちゃ混ぜのまま掲載しておきます。6月以降も続いてたらいいな。

 ここに掲載してある短歌は非商用利用であればどれも自由に(著作権法上の範囲内で)引用してOKです。筆名はそのまま「うつろぎ式」で引用してください。広告収入のある動画・生配信上で引用するのも大丈夫です。ただしコメントや批評はポジティブなものだけにしてください。

今月作った短歌たち

グラスからカランと氷の音がしてタイムスリップしてきたみたい

次はLEDかなと言ったまま換えられないでいる蛍光灯

花びらを夕陽が赤く染めたから花言葉は「永遠」になったよ

クローバー 三つ葉を四本集めたら四つ葉三本くらいの幸せ

夜眠り息絶える人朝方に別の身体に生まれ変わって

日直が黒板を消すいつぞやの王朝がまた滅ぶ教室

目が覚めて体温だけが残ってる円周率の割りきれない朝

成人の日の前の罫線だけが太さ違えば分かりやすいのに

夜明けまで空を見ながら電話する 時もグラデーションだと知った

シャーペンの芯かえ十二月下旬手を振る時の寒さ思い出す

いつまでもピントが合わない振りをして見つめ続けたオートフォーカス

太陽と組み合わされて仕方なく明るい振りをしてる向日葵

白昼のうだる暑さを貯め込んで夕暮れに散る線香花火

十一時十一分に見るスマホ忘れ去られたアナログ時計

長針と短針重なる美しい時刻の意味を忘れられない

季節歌う歌は苦手だどの季節にも苦い思い出しかないから

青と赤だけが大きな顔をして居心地のわるそうな黄信号

心には忘れられない歌たちを短冊にしてぶら下げている

この歌と前の歌との行間は選ばれなかった言葉の亡霊


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