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鴨川つばめと江口寿史と壁村耐三

江口寿史が鴨川つばめを「敵」というほどライバル視していたとは、朝日新聞の江口さんの連載「語る 人生の贈りもの」を読むまで知りませんでした。

朝日新聞の記事は有料会員のみが閲覧可能なアーカイブになっていますが、こちらの「江口寿史が語る、漫画とイラストと音楽」は全文読むことができます。

今思えば両者には、

  • スタイリッシュな絵柄によるギャグ漫画

  • 作品中にロックやテクノなどの音楽ネタやパロディが多い

  • 女の子をかわいく描く天才(男性作家が描くにしてはエロく見えないので女性から見ても好感度高い)

  • 登場人物がファッショナブル

  • 少年週刊誌で活躍

  • 年齢が近い(鴨川:1957年、江口:1956年)

  • 九州出身(鴨川:福岡県、江口:熊本県)

などなど類似点が多いです。そりゃ意識しますよね。

ただ、大ヒット作終了後は、原稿落としまくったり連載を途中で投げ出したりしながらも創作活動を続けている江口さんに対し、鴨川さんは98年以降は2018年の展示会用にイラストを描き下ろした以外、完全に画業からは引退している状態なんですよね。

業界では「鴨川さんは壁村さんに潰された」と言われているそうですが、壁村さんがいなければおそらく「マカロニほうれん荘」が世に出ることもなかった訳で、なかなか複雑です💦

ちなみに壁村さんのことは吾妻ひでおの「失踪日記」で初めて知りました。

吾妻ひでお「失踪日記」より

多くの才能を送り出し、少年チャンピオンを全盛期に導いた一方でかなり破天荒な方でもあったようで、ネットで調べてみるとすごいエピソードが沢山残っていますね😅(98年に亡くなられています)

功罪ある方と思いますが、多くの漫画やコラムで取り上げられる漫画雑誌の編集長がそうそういないのは確かです。

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