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脈動


悔しいな

また壊さなきゃ

積み上げたもの

また崩さなきゃ

この手で空にひとつずつ投げていく

そうするべきだって、わかってる

そもそも

積み上がってすらなかったのかもしれない

しかも

この気持ちも忘れてしまうんだろうな

それでも

悔しいよ

壊したくないよ

忘れたくないよ

悔しいよ

壊したくないよ

忘れたくないよ

なんでこんなことになってるの

わからない


ただ もう無理なんだ

無理なんだよ


今は心も魂も何もかもが二の次だ

美しいまま死ぬ気はない

体がなければ、戻ってくる場所がないだろう

この体に脈があれば、戻ってこれるだろう

根拠のない自信は、君がいるから

底にいる私のことをずっと信じて生きてきた

点滅する光

反転する世界

見え隠れする君のこと

私ならきっとできるだろう

根拠はない でも信じるしかないんだ


今世ではもう無理だ、無理だよ

この世界は無理だよ、仕方がないんだ

来世の私に全部託そう

私は適当に諦めればいいじゃん


でも

やっぱり諦めきれない



だから いつかまた 



せっかく会えたんだけどさ

さよなら

しばらくさよなら

ゴミ捨て場へ続く階段おりながら

夏の湿気が残る風吹き抜ける

さよなら

ごめんね

誰にも見えない地下室で

生き延びて

いなくならないで

君ならできるって

そんなの無責任だね

ごめんね

信じてるから

必ず迎えに来るから

約束だよ

生きて会おう 

今世

この体で


2020/9/9

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