FicS通信vol.3:香水をつけてないときに彼の匂いを感じる理由

今回はちょっと豆知識的な感じのコラムです。

最近はオーダーメイド香水や公式がキャラクターイメージ香水を発売するなど、嗅覚方面からも推しを感じることができるようになっています。最高ですね。

そして結構聞くのが、「香水を着けていないのに彼の香りがした」という話。

そもそも嗅覚というのは五感の中でも特殊でして、感覚は視床という部位を通ってから脳で処理をされますが、嗅覚だけは視床を通らずダイレクトに脳へ感覚が届けられます。

匂いの感覚が届けられる先は記憶を司る海馬と感情を司る偏桃体という部位。

なので匂いでその匂いを嗅いだ出来事や物事を思い起こされやすいのです。逆も然りで、出来事や物事を思い出していたら何故かそのとき香っていた匂いがした気がした、という現象も。これを”プルースト効果”といいます。

彼の事を考えているときにふと彼の香りがした、というのは人体の構造的に不思議な事ではなかったりします。

では彼の事を考えているわけではないのに彼の香りがした、という現象は何故起こるのか。

彼からのアプローチ、という可能性も捨てきれません。

というのも、人体・脳・意識については未解明な部分が多すぎるので(魂本参照)例えば意識的には彼の事を考えていなかったとしても無意識に彼を思い起こしているから、彼の香りを感じた、ということもあり得るわけです。

無意識なんだから自分がいつどこでどう彼の事を考えているのか自分でもわからない。もしかしたら、彼の思念体的なものがアピールしていて、それが無意識に通じてきたからかも。

このプルースト効果は、自分でコントロールすることももちろん可能。

例えばリラックスするときに彼の香水を嗅ぐようにしていれば、彼の香水を嗅げばリラックスできるという逆転現象を起こすことができます。

休みたいとき、頑張りたいとき、仕事のとき、勉強のとき、創作するときetc、ここぞ!というときに彼の香りを嗅ぐようにすれば、逆にここぞ!というときに香りを使えばバフ状態になれるというわけです。香りでバフがかけられるとかとてもいいですね?

短いですが今日はこの辺で。気になる事があったら是非マシュマロ投げてくださいな。それでは。

オマケ:自分の香りも作ってみると……?

一時期ツイッターで話題になったネットから注文できるオーダーメイド香水通販店、Danceというお店。

ここで私は、自分イメージの香りを作ってもらいました。
こちらのネットオーダーは結構創作者向けなカウンセリングをされます。好きな色、果物、季節、音楽から髪型やファッションまでを聞き取って香水を作って下さるのです。

なんで自分イメージの香水を作ったかというと。

オメガバースごっこがしたかったから。
※オメガバースとは―男女の性別以外にα・β・Ωという性別があり、Ωには発情期というものが存在する。その期間はフェロモンの匂いが強くなり、αを惹きつける、という海外発祥の作品設定。

人間にフェロモンはないのですがオメガバース世界線だとあるわけです。フェロモン。香水の匂いがフェロモンだとしたら、番になったら二人の匂いが混じり合うわけじゃないですか。それが味わってみたかった。こう書くととても変態くさいな!!

他のオーダーメイド香水を扱うお店では、来店し自分で香りを選べるところが多いのだが、出向くのが面倒だったのでネットから注文できるところを選んだ。

結果、理想通り!という香りかと言われればうーん?と首をひねるところだが、香水の解説(トップ、ミドル、ラストノートの香りがきちんと書いてある)を友人に言うと「いやイメージ合ってるよ」と言われたので合っているようだ。なら良し。

そしてたまに寝るときに枕に二人分の香水を吹きかけて寝る。推しと一体化している気分が味わえる、というわけだ。

結構、いやかなり気分がいいのでお金に余裕がある方近隣にオーダーメイド香水のお店がある方には是非おすすめしたい。

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