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シェアする落語・シケのメモ[2]席亭と呼ばれると

あたくし四家正紀は、落語会『シェアする落語』を主宰している。

それで、ときどき「お席亭」「席亭」と呼ばれたりする。
これが、どうにも居心地悪い。申し訳ないんですが。

これは、あくまで僕の考えだけど「席亭」というのは、席つまり寄席という「施設」の「亭主」であって、寄席という「不動産」に責任持っている人のことだと思うわけで。

つまり「不動産」の地代や固定資産税、および機材の購入費、減価償却費、建物や機材のメンテナンスに掛かる諸経費を負担し、防災や衛生などさまざまな責任を背負っている責任者、それが「席亭」だろうと。

寄席は繁華街にあることが多い。集客のことを考えるとそうなる。
でも繁華街の不動産というのは、それなり以上の収益を挙げないと採算が合わない。「寄席は毎日休みなし」とほとんど毎日、昼夜に渡って開かれているけど、客がぎっちりと入る芝居はそんなにはないわけで、黒字にするのは並大抵のことではないはずだ。

これが(僕のように)会場を借りて、芸人と客を集めて落語会を開くとなると、これはもう圧倒的にリスクが低く、採算は取りやすい。
しかも、僕なんかアマチュアだし、別段儲けなくても生活に支障はない(赤字は出さないようにしているけど)。

不動産に対してなんの責任も取らず、会場借りてたまに落語会やるだけの自分が「席亭」名乗るのはあまりにも不遜な気がして。

もちろん、昔からいろんな落語会のことを「●●寄席」と呼ぶこともあるわけで、まあ堅いこと言うなよという話ではあるんだけど。

というわけで僕は「シェアする落語・主宰」を名乗っている。
なんで「主催」じゃないのかというと、『シェアする落語』は単なる落語会ではなく、ソーシャルメディアなどネットと連動する一つのメディアでもあると考えているわけで、「催しだけじゃないよ」という意味を込めている。

まあ、外から見たらどうでもいいこだわりですが、そんな事を考えて10年やってます。

次回はこちら。

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