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なきにしもあらずな日々

4月12日。月曜日。曜日感覚がほとんどなくなってきた。日記を書くことで曜日が七つあることを認識することができる。

冷蔵庫の中身がもうほとんどない。近くの大きめなスーパーのチラシを確認する。ほぼ毎日更新されるはずのチラシが全く更新されていない。すべて定価なのか。

むしろ気になる。

ここは見に行ってみるか。

いや、これがこの店のマーケティングなのか。

まんまと罠にはまるのは癪だな。

やめておこう。

脳内で買い物に行くことが否決された。そういうことで結局何も買っていない。All or Nothingと言い換えてしまえば印象もかわるな。横文字は素晴らしい。みんな使いたがるのもよくわかる。意味がよくわからないし。それは私だけか。

日本語でもいまだによくわからない言葉はかなりある。

なきにしもあらず

たまに使うことがあるが(文字数が稼げるので)、いまだによくわからずに使っている。なんなんだこの文字列。どこで区切るのかもよくわからない。

「なき」は無き、亡き、鳴きのいづれかだろうということはわかる。「あらず」は非ずだろう。「にしも」とは何か。

考えられる候補①「西も」

方角だった場合は「無き西も非ず」となる。きっと意味は「西でないわけではない」となるだろう。つまり意訳して「西である」だ。あまりにも婉曲的。

使用例
「駅はどちらにありますか。」「それはなきにしもあらずですね」

考えられる候補②「西も」

人名だった場合には「亡き西も非ず」となる。きっと意味は「亡くなったはずの西さんもいない」となるだろう。「も」ということは連続してこの辺では消失しているのだろうか。猟奇的な香りがしだした。ホラーじゃないとするならばキリストの再来という意味での「も」だろう。これはこれで謎の新興宗教か。

考えられる候補③「NISIMO」


もしかしたら「にしも」が「NISIMO」だという可能性もある。「NISIMO」とは何か?答えるまでもない。「ASIMO」のコピー品だ。日産が作った「ASIMO」。日産産ASHIMO。略して「NISIMO」だ。日産産ってすごい字面だ。太陽サンサンな感じがする。二足歩行ロボット「NISIMO」、これ以上の情報は各自で調査してほしい。この場合は「泣きNISIMO非ず」となるだろうか。

この場合の意味がどうなるかはご自身でお考え下さい。相補的なnoteにしましょう。

考えられる候補④ 断定の助動詞「なり」の連用形「に」+副助詞「しも」


可能性は薄いが、ク活用形容詞「なし」の連体形「なき」+断定の助動詞「なり」の連用形「に」+副助詞「しも」+ラ行変格活用動詞「あり」の未然形+打消の助動詞「ず」の終止形「ず」で構成されている可能性もある。可能性は薄いが。

この場合の意味は「ないというわけでは必ずしもない」という意味になりそうだ。これまでの案よりも普段使いしやすそうだ。

だが、副助詞「しも」なんて使う機会はめったにない。使い勝手が良いからという理由だけの解釈案が正しいとは必ずしも限らないだろう

個人的にはNISIMO推しだ。なぜならば一番ロマンがあるから。

本noteでは案③を採用しよう。「鳴きNISIMO非ず」。ハイカラな見た目だ。

今までどのような構造の語なのかわからなかったので、もやもやしながら使っていたが、NISIMOだったと考えてしまえば、使いこなせそうな気が急激に増してきた。これからは積極的に使っていけるな。

使う機会はなきにしもあらずだ。


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