【歌詞考察】Ayase 「シネマ」【YOASOBI】
⚠⚠この考察は、私見たっぷり、客観性に欠けるものとなっており、私個人の妄想となります⚠⚠
2020年5月15日。
たまたま見ていたYoutubeで、一つの動画がプレミア公開されました。
私はこの動画を観た瞬間にYOASOBIのファンになりました。
この頃はまだ世間に出始めたばかりの印象でしたが、今では、知る人ぞ知るアーティストとなりました。
今回の記事では、YOASBOIの曲に関する(妄想)考察を書きたいと思います。
今回取り上げたいのは、YOASOBIとしての楽曲ではなく、
YOASOBI・コンポーザー(作曲者)のAyaseさんの楽曲「シネマ」です。
「シネマ」考察の結論
まず結論から述べますと、「シネマ」は
『YOASOBI大ブレイクの渦中にあるAyaseさんの苦悩が書かれた曲』
と考えています。
私がそう結論づけた理由の一つとして、Ayaseさんの以下のTweetがあります。
このTweetの2022年9月時点でYOASOBIは大ブレイクといってもいいほど活躍していました。
そんな大成功を収めている中で、Ayaseさんが「ずっとずっと、本当に願っていたことの、大切な第一歩。」として以下の発表がありました。
Ayaseさんがソロボーカリストとして両A面シングルを発表したのです。
「やっと、やっとという想い」で発表された内の一曲が「シネマ」です。
この曲をあえてこのタイミングでセルフカバーしたことに意味があるのではないかと思ったことが、今回の考察のはじまりとなります。
YOASOBIとして活動する前、Ayaseさんはバンドボーカルとして活動されており、学生時代はプロの歌手を志していたそうです(https://ja.wikipedia.org/wiki/Ayase_参照)。
そんなAyaseさんにとって、ソロボーカリストとして初めて曲を配信したことは悲願だったと考えられます。
そのことを前提として「シネマ」の歌詞を読んでみると、
YOASOBIのコンポーザーとしてのAyaseさんの苦悩が書かれているように私は感じました。
「シネマ」歌詞の考察
”突然に始まったデタラメなシナリオ”・”まるで映画のようなどこにでもあるストーリー”
→「夜に駆ける」の大ヒットからはじまった、YOASOBIの華やかなシンデレラストーリーを指していると考えます。
YOASOBIの大ヒットは”デタラメなシナリオ”?と思うかもしれませんが、一旦置いておきます。
YOASOBIでブレイクする前のAyaseさんは「本当にバイトがないとやっていけない状態」と語っており、自身が26歳になるまで生活などで苦労をしてきたようです。(https://ja.wikipedia.org/wiki/Ayase_参照)。
そのような苦労が、”間違いだらけの道のり”として書かれているのではないでしょうか。
・”明け方の妄想”
→何を示唆しているのか難しいですが、眠れない夜を過ごした明け方の妄想。もしくはYOASOBI(夜遊び)の活動を終えた後の妄想という可能性を考えました。
・”貴重な逃避行”
→『逃避行』とは、Ayaseさんの本当に願っていたことであるボーカリストになる夢から逃げている状況。『貴重な』というのは、YOASBIの大ブレイクという得難い状況のことを指しているのではないでしょうか。
・”勘違いの英雄ごっこ”
→YOASOBIとして世間から脚光を浴びて英雄のように世間から評価されている現状を自虐的に表現しているのではないでしょうか。
・"もう渋滞してんだ どうしようもこうしようもないよな"
→世間からYOASOBIとしての活動を求められ、多忙を極める日々。
・"こんなはずじゃなかったよなって どんなはずだったんだよなって
思えば思うほど"
→ボーカルとしてではなく、YOASOBIのコンポーザーとしてブレイクしている現状に対する迷い。
・"いやこれじゃない ハマり悪いよな
向いてないない 今すぐ辞めてしまうか そりゃないない"
→『これ』というのはYOASOBIとしてのAyaseさんのことではないでしょうか。ヒットメーカーとして曲を作り続けている現状を、『ハマり悪い』、『向いてない』と感じているとも捉えられます。
・"いつになれば僕は 主役になれるんだろうな"
→YOASOBIのボーカル、いわば主役はikuraさん。ライブでのパフォーマンスで脚光を浴びるのは、曲を作ったAyaseさんではなく、ikuraさんなのです。
学生時代の憧れだったプロの歌手(主役)として舞台に立っているのは、自分ではないという苦悩を示唆しているのではないでしょうか。
"始めるなら今!そうだな またやろう…"
→一度辞めていたボーカルとしての活動を再開しようという決意ではないでしょうか。
"あの頃は確かにあったんだ 描き出したものがあったんだ"
→あの頃描き出したものとは、『本当にずっと願っていたこと』であるプロの歌手になるという夢ではないでしょうか。
"いつの間にか僕は"、あの頃描き出したもの(プロの歌手)とは違う、
"突然に始まったデタラメなシナリオ"(YOASOBIのシンデレラストーリー)の上で求められる役割を演じていたのです。
『YOASOBIのAyase』としての影響力が強くなり、
求められる役割(企業とのタイアップ・アニメ主題歌作成等)が増えたことで本当にやりたいことができていなかったのかもしれません。
"向いてないない なら書き変えてしまえよ"
→デタラナなシナリオを『書き変えて』
"主役は僕だけだろ”
→『主役(ボーカル)』になることを決意。
"いつの日かバイバイ 終わりはくるから
拍手喝采 笑顔でカーテンコール"
→いつか必ず終わりは来る、そのときには笑顔で拍手や歓声に応えたい。
"変えたい未来はここにあった
思うままに好きなように"
→『ここ』とは今現在のこと、つまりYOASOBIのAyaseさんの活動のこと。
『思うままに好きなように』、「やっと、やっとという想い」で泥臭くやっていく。
"これはそうだ"
→『これ』とは、今(YOASOBIとしての活動)を書き変えて主役(歌手)になること。
"最底辺から駆け上がった 映画のようなストーリー"
→YOASOBIの活動で『駆け上がった』末に、本当に願っていた主役(歌手)として映画のようなストーリーは続いていく。
まとめ
冒頭で述べた通り、「シネマ」は
『YOASOBI大ブレイクの渦中にあるAyaseさんの苦悩が書かれた曲』
と考えています。
具体的には、YOASOBIのコンポーザーとして世間から評価され、音楽界を賑わす存在となったAyaseさん。
アーティストへの楽曲提供や企業とのタイアップ等、周りから求められることが多くありがたく感じている一方で、自分が志していた道から逸れているのではないかという苦悩を感じていたのではないでしょうか。
そのような苦悩が書かれた曲がこの「シネマ」であり、Ayaseさんが「本当に願っていたことの第一歩」の曲としてリリースしたのではないか、と私は妄想しました。
パリ五輪のテーマ曲を担当するなど、現在も大活躍のYOASOBIですが、
Ayaseさんのソロ活動にも注目していきたいと思います。
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