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FORGIVENESS

こんにちは。読書会に魅了されているしかないかよこです。
先日、ニューヨークライフバランス研究所オンラインサロンAri's Academia で『The Power of Character Strengths』の読書会がありました。私は、審美眼、親切心に続き三回目の参加です。過去2回の様子はこちらです。

読書会は、本当に毎回気づきがいっぱいです。特に今回の最大の気づきは「本は一人で読むより、大勢で読んだ方が学びになる」です。特に、母国語以外の本はそうだと思いました。同じ単語でも受け取り方は様々で、1つの単語から色々な思いをはせました。同じ本を通して、私の見えていない世界を見せてもらった感じです。第一言語なら私はここまで単語一つを深く読み込むかなぁと思いました。単語がわからないからこそ、理解したくてその単語に向き合う。24の強み全部の読書会をしたいなぁと思いました。

さて、今回のForgivenessですが、日本語では、寛容さと訳されています。なんと、私のVIAの結果は最下位。「人を許せないなんて、なんていけずできつい人やろう」と思いますよね。お恥ずかしい限りです。じゃあ、気になるのは、寛容さの高い人の行動。私とどう違うのでしょう。そこに注目してみました。

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今回の参加者は、寛容さがTopの方や中間の方がお揃いでした。「人には寛容にできるけれど、自分や家族にはなかなか寛容にできず、失敗やできないことを責めがち」という方もあれば「自分の良くない態度を以前は責めていたけど、まずはゆるすことを試みたら、自分自身が癒されて次に進めるようになりました。」という方もいらっしゃいました。みなさんの体験談を伺っていると、寛容さとは、セルフコンパッションやレジリエンス、PTGにもつながるのだと思いました。

寛容さの説明に”let go”というフレーズがよく出てきます。そういえば、映画「アナと雪の女王」で主人公がエルサが歌う歌詞にも”let it go”が繰り返されていましたね。寛容さの”let go”とはその事実をないものにするのではなく、事実に執着する気持ち(悲しみや怒り自責)を解放することのように感じました。執着という風船を空へ飛ばす感じでしょうか?

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じゃあ、寛容さ最下位の私自身を振り返ると、どうでしょう。何か心かき乱すことが起きた時、私に湧き上がってくるのは、寛容さではなく「負けてなるものか」という反骨精神。プラス、私の強みのTopは親切心と公平さなので、それが発動するらしく、心かき乱すことに対して、親切に対応したり公平さで接します。私がこのお話をすると「行動の結果は、寛容さで動く人と同じような行動になっているね」という感想をいただきました。寛容さの人は、赦しからスタートするけど、私の場合、親切心や公平さ。ただ、私の場合、赦しがないので、手は怒りの火の玉を握りしめて大やけどの状態であります。相手も自分も共にウェルビーイングをもたらす寛容さと違うのは、ここだなぁと思いました。

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そんな私に何ができるかなぁと思いました。
関西出身の私のお得意分野、損得勘定で考えてみると、赦しがないのはどう考えてもお得ではありません。でもね。感情は損得じゃないのですよ。

心理学で「変えられるのは、自分の行動と思考、そして未来と過去の意味付け」と学びました。過去にとらわれがちな私には、変えられる思考を入り口にして、過去の意味付けを変え、過去から自分を解放していくことからスタートかなぁと思いました。

さらに、本で紹介されていた寛容さを構築するイメージとして、”practicing the art of letting go"とありました。”practice”とは、”1回や2回の練習じゃなくて、引き続き練習すること” そして、"art”とは ”芸術ではなく、技巧や熟練など技”を意味すると、それぞれ、アメリカ在住の参加者の方から教えて頂きました。

そうなんですよね。他の強みも然りですが、寛容さという技法を練習すればよいのですよね。「強みの最下位だからと甘んじて遠ざけ、自分に負けてなるまい」というお得意の反骨精神でトライしてみようと思います。あっ、反骨精神は赦しじゃないか・・・。難しいです。

NYからご参加の方が、お子さんの学校区のモットーが「 ”Let go and move on" です。」とご紹介がありました。私も小学生ぐらいからやり直しの気分で、この言葉を胸にmove onしたいと思います。

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寛容さのかけらもなく、ネガティブ感情を原動力にゴリゴリ押していく私の話を、寛容さが上位の参加者のみなさんが優しく受け入れ、聞いてくださいました。流石に自分のあまりの異質さに気づき、途中退出しようかと思いましたが、安心安全な場に身を委ね、最後まで参加させていただきました。おかげ様で、終わった時にはとても満たされ、癒された自分に気づきました。ファシリテーターの江島由美子さんと皆さんへの感謝、そして、やはり寛容さは癒しだと痛感しました。

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