いぬ

こんにちは。しかないかよこです。

毎週金曜日夜は小澤俊夫先生の昔話大学入門コースで一緒に学ぶメンバーと集いがあります。

今週、読んだおはなしです。

・「おひさまとおつきさまとかみなりさまのたび」『おはなしおばさんの春夏秋冬』より
・「動物のお伊勢参り」『ふるさとお話の旅』星の環会より
・「りんごの娘 ニーナ」『子どもに語るイタリアの昔話』こぐま社より

1つめは、藤田浩子さんの最新刊からのおはなしでした。
この本は、季節ごとにおはなしが紹介されていて、それぞれのおはなしに藤田さんの思いが書き込まれているそうです。(私の手元になく、ご紹介くださった方のお話を聞いて書いています)

その中から秋のおはなしをひとつ選んで読んでくださいました。
「おひさまとおつきさまとかみなりさまのたび」はちょっとした言葉遊びがベースのおはなしでした。

それを受けて、私は2つ目に大阪弁の言葉をかけたおはなしを読みました。

「動物のお伊勢まいり」は題名通り、動物たちが伊勢参りに行くおはなしです。
途中でみやげものをみて、ねこが「これ、ニャーンぼ」ネズミが「ちゅう、ちゅう、ちゅうもん(十文)」タカが「ターカいやんか」と次々と話します。

ここまでは、関東の方もついてこれましたが、ここからが難解だったようです。

日が暮れかかり、牛が「モウ、いのう」とないたんやて。

この「いのう」がわからなかったようです。さらに犬とにわとりが続けます。

「イヌみち、わすれた」
「コッ、コッ、コッ、コッ。コッからコーいのう」

「いぬ」とはつまり「帰る」ということ。
確かに私の母は使いませんが、祖母はよく口にしていたのを思い出しました。公園で夕方ごろに「もう、そろそろ、いのかぁ」と優しく声をかけてくれた祖母の声とあたたかな雰囲気を懐かしく思い出しました。
私にとって「いぬ」は祖母を思い出すとっておきの言葉でした。

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次のおはなしは、「りんごの娘 ニーナ」でイタリアの昔話でした。
りんごのかごの底にいれられて、お城のお妃のもとで過ごすことになった主人公の冒険物語です。昔ばなしにありがちな次々とおこる理不尽で困難な状況にも機転をきかせて立ち向かう主人公の様子に引き込まれました。

イタリアの昔話では「ゆうかんな靴直し」も有名ですね。
骸骨が出てくるので、ハロウィンの時期にはピッタリかも。
その昔、人形劇で上演したときは、とても好評でした。

はやく人形劇やおはなし会を普通にできる状況にならないかなぁと改めて思いました。


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